この『ビジネス発想源』はメールマガジン、つまり一般的にいう「メルマガ」ですが、もう大学生や高校生の世代には、「メルマガって何ですか?」という人が増えています。
LINEやカカオトークを当たり前のように使っているから、「メールアドレスって何ですか?」という学生もいます。
象徴的な話で言えば、録画した番組を観ていて、一度見たシーンをもう一度見る時に、昔は「巻き戻し」と言っていましたが、今の若い世代には「巻き戻し」が分からない人が多い。
今はビデオテープではなくてデジタルなので、何も巻かないからなんですね。
確かに、最近のリモコンを見てみると、「巻き戻し」ではなく「早戻し」と書かれています。
プログラマー志望の大学生や高校生にプログラムの課題を出す時に、サンプルコードで「hogehoge」などと書くと、今の学生には全然通じないのだそうです。
「このホウジホウジみたいな部分は何ですか」などと真顔で聞かれ、またその昔の慣習のことから、説明する時間が取られてしまうんですね。
そういう以前の慣習や技術が分からない世代に、以前の慣習や技術を説明したところで、ものすごく労力と時間がかかってしまいます。
だから、「若者は何も知らない」とため息をつかず、「あ、もうこういうのが通じる時代じゃないんだ」という危機感を持たなければなりません。
つまり、時代の主流が通じないことに移っていて、それが通じると思っていた自分のほうが古いんだ、ということです。
「今の人には通じない言葉」を、仕事の中でも無意識に使っていませんか?
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
・新入社員や20代社員など「若い世代に対して使わないようにする語録」を作る。若い人たちに恐らく通じないだろうから使わない単語を3つ以上ノートに書く。
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