マクロン仏大統領が選ばれたことで日本にどんな影響があるのか?

 

日本との関係は変わらず

安倍総理は、「日本を取り戻す!」「東京裁判は勝者の断罪!」「侵略の定義は定まっていない!」などなど、グローバリストを刺激する「ナショナリスト」として登場しました。それで、中国の一大反日プロパガンダもあり、2013年末から14年はじめまで、かなり苦しくなっていた。

しかし、2014年3月のクリミア併合、15年3月のAIIB事件を通してオバマさんと和解。オバマさんの任期末期、日米関係は久しくなかったほど良好になっていました。そして、トランプさんともとても良い関係を築いています。

安倍総理は、「ナショナリズム」と「グローバリズム」のバランスをとることを学ばれたのでしょう。おかげさまで、敵対するアメリカロシア両国と良い関係を築いている。欧州との関係も、2013年末~14年はじめと比べるとずいぶん良くなってきました

マクロンさんになって、日仏関係は、オランド時代とあまり変わらないでしょう。

まとめると?

「EU離脱」を掲げるルペンさんは、負けました。マクロンさんは、より穏健です。マクロン外交を、一言でいえば、「これまでとあまり変わらない」ということでしょう。「良いかどうか?」はわかりませんが、「対応しやすい」とは言えそうですね。

image by: Frederic Legrand – COMEO / Shutterstock.com

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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