【書評】「沈黙、売ります」子供の考えた資金集めアイデアが秀逸

 

このアイデアは、ロンドンにある小学校のアイデアで、1時間につき10ポンドで、子どもたちは、自宅で静かに夜を過ごすというものでした。このアイデアは、親たちの間で大人気だったそうです。

親御さんである貴方なら、きっと子どもたちに「静かにしていて欲しい」と思われたことがあるのではないでしょうか。私も、親たちのニーズをとらえた、おもしろいアイデアだと思いました。このアイデアによって、親たちは、ゆったりとリラックスした夜を過ごすことができたのではないかと思います。

スリランカの災害からの復旧、復興を支援するために、その支援金を集めるために行った子どもたちのこういったアイデアを、貴方は、どのようにお感じになるでしょうか。ジョン・ウッド氏は、こういった子どもたちの行動に対して、協力したいという熱意や独創性に圧倒された、また、資金集めの才能があり、自由に考えさせれば、すばらしい起業家精神を発揮する、と述べられています。

私が、児童、生徒の頃に、上記のような何かを支援するボランティア活動といえば、たしか商品についているベルマークを切り取って、学校に持っていったり、学校から依頼されて、親に鉛筆を買ってもらって、それが支援金になるといったことがあったと記憶しています。しかし、自分たちが、先程の子どもたちのように自発的にアイデアを出して、何かを支援するために資金集めなどをしたことはありません。貴方は、こういった体験、経験をしたことはあるでしょうか?

災害によって破壊されたスリランカの学校の再建を支援するために、子どもたちが、様々なアイデアを実行したことを紹介しました。ここで重要だと思ったのは、「自分たちに、何ができるかを考えて、自らアイデアを出して実際に行動を起こす」ことだと言えます。

実社会の中、とりわけビジネスの社会においては、一人ですべてが完結することは、なかなかありませんね。何らかの形で、周りの人たちの協力、支援を受けることが多いでしょう。そういったことからも、これから子どもたちが、実社会に出た時に、周りから協力してもらう支援してもらう応援してもらうことができる力が必要ではないでしょうか。

そして、子どもたちが、自立・自律型人財に成長する上でも、このような体験、経験を積む機会があると良いのかもしれませんね。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 いしまるとものぶ 【発行周期】 週刊

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