いじめ解決に転校は有効。なら転校するにはどうすればよいか?

 

そこで、改めて「転校」についての考え方を整理しておきたいと思います。「転校したいが引っ越しは無理」、「転校先はどうやって探すのか」、「担任が転校に反対している」、「転校させたいが子供が嫌がっている」などなど。以下、述べさせていただきます。

1.いじめが理由の場合には、引っ越しをしなくても転校できます

「転校のために今すぐ引っ越しは無理です」とあきらめかける方がおられます。しかし、あまり知られていませんが、引っ越さなくても、別の学区の公立学校への転校はできるのです。

文部科学省は、いじめが原因の場合は学区外への転校に柔軟に配慮するようにと「通知」を出しています(平成19年3月30日付「学校教育法施行令第8条に基づく就学に関する事務の適正化等について(通知)」)。

学校や教育委員会が転校を認めてくれない場合には、文科省のこの「通知」を示すとスムーズに転校できます。

2.転校先はどうやって決めたらよいのか

「転校先でもいじめられたらどうしよう」、これが最も心配される点です。まずはインターネットで学校の評判を集めると、大まかですが概要をつかむことができます。ホームページや口コミサイトなどが参考になると思います。

そして実際に保護者がその学校を訪問して、校長とお会いすることで、校長先生のいじめについての考えや、自分たちを理解していただけるかなどが分かります。校長先生で学校は決まると言っても過言ではありません。あわせて、授業中の雰囲気や、休み時間や掃除の時間の子供たちの様子を見れば、安心できる学校かどうか、わかるものと思います。

私立学校への転校の場合は、編入試験を受ける必要がある場合もありますので、直接その学校に問い合わせてみてください。

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