3.転校に担任が反対する場合
「担任が転校に反対する」、というケースも少なくありません。「絶対に認めない」、「こんな理由で転校などできない」など、かなり高圧的な担任もいます。その場合には、教育委員会に相談することをお勧めします。
4.教育委員会が転校に消極的な場合
一般的には、教育委員会に相談することでスムーズに転校することができます。しかし、まれに、転校に消極的な教育委員会があります。前述の文科省の通知を示しても、「お宅のお子さんは転校しないほうがいいです」などと言われてしまうことがあります。
市区町村議会の議員の方に相談して、教育委員会に連絡してもらったり、あるいは、私たちのような第三者機関にご相談ください。外部の機関に相談することで、対応が変わる場合がかなりあります。
5.お子さんが転校を嫌がっている場合
転校はいじめ解決のための有効な手段ですが、お子さんが転校を渋っているのであれば、無理に転校させることは危険です。お子さんが転校をためらう理由としては、
- 友達と別れるのはいやだ
- いじめ加害者たちは楽しく学校に行っているのに、なぜ、被害者の自分だけが転校しなければならないのか
- 加害者たちに逃げ出したと思われたくない
- 新しい学校でもいじめられるのではないか
などがあげられます。このような気持ちを保護者は理解してあげてください。転校については、根気よく話し合い、少しずつ納得させていくことが大切です。
いじめや転校についても、ご遠慮なくご相談ください。解決のお役に立てれば幸いです。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
松井 妙子
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