子供のスマホを黙って見たらLINEいじめを発見。親はどうすべき?

 

では、こうならないようにするために、いくつかの提案をしたいと思います。一点目は、正論ですが、実際には難しい方法です。それは「私が、スマホを見てもいいようにしておくこと。この約束を守るならスマホの料金、払うよ」と子供と約束しておくことです。加えて時折、確認することも忘れてはなりません。これができていたら、「スマホ見たけど、もしかして、いじめられてる?」と簡単に切り出せます。でも、これができる家庭はそう多くありません。思春期の子供たちは独立心が芽生えますので特に難しくなります。

では、二点目としては、「子供にスマホを見た」と言えない場合の提案です。最良なのは「本人から話させる」ことです。これが一番です。本人が「話したくなる」ように持っていくことができたら最高の対応と言えます。ここは親の腕の見せ所、工夫のしどころと言えます。

より話しやすくするために、「話のきっかけ」を、振ってみましょう。新聞やテレビのいじめ問題を振ってみる、あるいは単に学校や友だちの近況などを振ってみることで、話のきっかけになることがあります。私たちのところにあった相談では、「学校から帰ってきて、すぐ部屋で泣いていて。理由を聞いたら、息子が話してくれたんです」あるいは、「娘が一晩中、LINEしていて。問いただしたらいじめられているとのことでした」など、子供の様子をきっかけにして、いじめを告白してくれることがあります。ですから、「昨日、スマホ、あまりいじってなかったね。どうしたの?」、「近頃、おかしいよ。朝、つらそうだし。何かあった?」、あるいは、「○○ちゃんのお母さんが電話してきてね、あんたのこと心配してたんだよ」などの切り出し方も良いと思います。「ちょっとうまく行っていない」と言い出したら、しめたもの。さらに、状況によっては、実際に、学校に様子を見に行くことも考えてみてください。学校に行ってきて「今日、学校に行ってきたんだ。あなたいじめられてるよね。わかるよ」ここまで言えば、何らかの答えはでてくると思います。

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