そして、三点目。緊急を要するような時には、反発されることを覚悟の上で、ぶつけなければならない時もあることを知っておいていただきたいと思います。いじめによって、精神的に不安定になったり、身体の不調を訴えるような時が、その時です。すぐにでも対処し、子供に安心感を与えなくてはなりません。ですから、「ごめん。心配だったからスマホを見たよ」と思いきって打ち明けて下さい。さらには「あなたは悪くない。学校休んでもいいから」などの言葉をかけて親が「絶対に守る」という姿勢を示してあげてください。追い詰められているような時には、「スマホを見られた」ということでの反発よりも「助けてもらえる」という安心感の方が先に立つものです。
「SNSいじめ」は、ある意味で「未知なるものへの恐怖」を伴っています。よくわからない、知らないということで恐怖心が倍加してしまいます。ですから、子供たちがよく使っているアプリについては保護者も概要を知っておくようにすることが大切です。一度は使ってみて下さい。大半の保護者の皆様は、すでにSNSを使っていることとは思いますが、まだの方は、まずはLINEを使ってお子さんとメッセージを交換できるようになっていただきたいと思います。併せて、スクリーンショット(画面の画像)の撮り方を身につけておいていただきたいと思います。何か起きた時には、この画像データが、いじめの証拠として使えます。
なにかお困りのことがありましたら、ご遠慮無くご相談ください。
一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明
注1:ホームページ「いじめ解決方法」
注2:参考書籍『いじめは犯罪!絶対にゆるさない!いじめに悩むこどもたち、お母さんたちへ』井澤一明著(青林堂刊)
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