不動産屋は敵か? 管理の行き届く団地にポッカリ空いた落とし穴

 

ただ、ずっと住み続けていて、馴染んだ居住者で管理組合運営をしていると、総会に突如現れ、意見をいう不動産屋さんは黒船襲来のようで、みんなが警戒したんでしょうね。

:郊外型の団地では、賃貸化率が上がるのは避けられないので、空き家にならず賃貸でもちゃんと人が住んでいるというのは、むしろいいことなんですよ。修繕履歴も修繕積立金の額も評価して購入したということは、管理状況を評価したということですから。区分所有者なんですから総会で意見を言うのは当たり前で、その意見を取り入れるかどうかは、普通の住民からの意見と同様に扱い、理事会で話し合って、必要なかったら取り入れなくてもいいんですよ。でも、資産価値を上げる提案だったら前向きに検討してもいいんじゃないですか。

相談者:そうですか。じゃあ、不動産屋の言うことは聞かなくていいんですね

:最初から不動産屋さんのいうことだから聞くとか聞かないとかでなく、聞いた上で、必要なければ入れない、必要なら入れるということですよ。

相談者:(仲間に向かって)無視してもいいんだって~(うれしそうに)。

:市場を分かっている人の意見は、参考になるかもしれないので一応検討してからね。

という私の最後の言葉は、まったく相手に届いていなかったようで、

「不動産屋さんに言われても必ずしも聞き入れなくてもいい」というところだけ相手が持ち帰ったようで…帰りの電車の中でずっと気になりました

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