基本的には『常用漢字表』に載っている読み方ができればおおよそ問題はないはずですが、ちょっと古い小説などを読むときにはそれではおいつかない、ということがあります。特に、明治、大正あたりの近代文学では往往にしてあります。
自分が文章を書くときには平仮名の方がいいかもしれません。相手が読めるとは限りませんので。でも、読めた方が理解は深まるだろうなと思います。
やまとことばなのに漢字で書かれると難しい。なかなか手強い相手です。
読めなくても意味はわかる。それは漢字の良さです。「謙る」は読めなくても「謙遜、謙虚という言葉から、多分、なんか低姿勢になってるんだろうな」と想像つきます。「集る」は読めなくても「なんか集まってるな」とはわかります。
漢字は「表意文字」としての特色を持ちますが、漢語のときだけでなく、やまとことばを表すのにもその威力を発揮しています。
image by: Shutterstock.com
ページ: 1 2