繁盛店を視察した感想が「活気があり素晴らしい」は許されない訳

 

突然ですが、あなたが焼き鳥屋を営んでいるとしましょう。しかし、流行っているとはいえない状況だとします。堪り兼ねたあなたは、近くで繁盛している焼き鳥屋の店主にお願いして視察させてもらうことになりました。

あなた「繁盛してますね。どうしてこんなに繁盛しているんですか?」
繁盛店店主「熊本産地鶏と秘伝のタレにこだわっているからです。」

そんな会話があったとします。「ではうちも!」と繁盛店のヒントを得た! と思い、同じように熊本産地鶏を使いタレに工夫をしたからといってあなたのお店が繁盛するなんてことはありません

もっと言うと、店主自身が答えた「地鶏と秘伝のタレ」も実のところ、繁盛の要因の1つなだけであって大きな要因ではなく、接客の質やお店の雰囲気、サービスの質、店主の熱い思いからくるこだわりが繁盛の秘訣だったりすることもあるということです。

つまり、1つの要因は氷山の一角に過ぎずその要因の裏にはいくつもの要因が絡み合っていることがほとんどなのです。ですので、視察や観察をするときには、

  • こだわりメニューがある
  • 口コミになりやすい目玉商品がある
  • サービスの質がいい
  • お店の雰囲気作りがいい
  • 価格メリットがある
  • 人材教育のマニュアルが革新的
  • 営業力がある

などというのは、ほんの一握りのことであって、その裏にある要因は? というところに視点をおくことが重要なのです。

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