ポイントは40%。いじめ解決法がマンション問題に応用できるワケ

 

私は、この40%という数字は、ものすごくリアルな数字だと思います。管理組合でも、全員に管理組合運営の現状に、関心を持てといっても難しいのですが、真ん中のほとんどの人は、みんなの方向に流れる人と言ってもいいと思います。

管理組合で長年権力を持つ人による不透明な管理組合運営を改善したいと思っても、声を上げるのは勇気がいります。多くの人が傍観者で総会に委任状を出すだけなら、総会で勇気を持って発言しても数で押し切られ、その後、クレーマー扱いされてしまうことにもなります。

そうならないために、まず味方を増やそうと言いますが、行動は消極的でも内心は応援してくれている人を40%までもって行けば、流れを大きく変えることができるのです。

いっきに80%の理解を得ようと思うとものすごくハードルが高いですが、何とか40%までもって行くと、あとは連鎖的に87%まで進むということは、いじめの傍観者を減らすことで、いじめのないクラスをつくるということと社会心理学上、同じじゃないかと思いました。少しづつ傍観者を減らすことで、声の大きい人の専横を許さない管理組合運営にもっていくことができるのです。

普段からコミュニティができているマンションは、いざという時、この40%を確保できるので、管理組合運営がおかしな方向に行かないのだと思います。

大きく改善したい問題を抱えていたら、まずは、傍観者を減らし、潜在的賛同者40%を目指してみませんか。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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