これは地域vs全国の戦いだ。どうなる、「小池劇場」選挙の行方

 

1. 選挙結果による組閣

もし、地方政党の希望・維新が自民党より多数になると公明党はどうするのかでしょうね。自民党と組んで政権を維持するか、希望・維新・公明の連立政権になり、自民党が野党になるのか?

この時、その他野党もそれなりの数になっていた時も考える必要がある。自公で過半数に達しないときにはどうするか。その時は、希望・維新+自民の大同団結内閣になるのか。もし、そうなるなら憲法9条全面改正でしょうね。その時は公明党が野党になる。

もう1つ、小池さんが都知事を辞めて衆議院選挙に出たら、一挙に希望の党への反発が強くなることは、現時点での国民調査に出ている。このため、自民党小泉進次郎議員は小池さんの出馬を勧めるのである。

2.安倍政治の問題点

安倍首相を含めて自民党3世議員は、やさしい人が多い。敵を作らないように立ち回る。地域の人たちは、議員を子供の時から知っているから、選挙には強いが、国内政治で改革などを行う場合は、その優しさが改革を阻むことになる。

西部進などの保守系論客なども、合意形成政治を推奨して安倍首相をサポートしているが、それでは、まともな改革はできない。

小泉内閣は敵を作り、既得権益をつぶして、改革をしたのである。小泉さんが作ったのは、お飾りの首相のもとの官僚主体政治から、首相が強いリーダーシップを取り、改革ができる体制であり、官邸中心の政治システムである。大統領的な首相内閣制度である。

この政治システムで、日本の危機を乗り越える改革ができるようにしたが、残念ながら、自民党の首相は首相としてのリーダーシップが弱すぎるのである。

外交では、しがらみがないので安倍首相も活躍できているが、国内改革は失敗である。

安倍首相など自民党3世議員の短所は、良い人すぎることである。一般的にはよいことであるが、日本の衰退を止めるためには、小泉純一郎みたいな変わった人が必要なのである。その点、小池さんは、癖のある人で、今の改革の時代にはもってこいの人のように見える。

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