初めて自転車に乗れた時を忘れないで…初挑戦のことは3度試そう

 

未知な事、新たな事に挑戦しようと考えている時は、私自身もそうですが、否定的、消極的な感情や不安な気持ちを持つことが少なくないですね。何らかの物事に挑戦する前に感じる「恐れ」を克服することが、一番ハードルが高いことだと思います。

そこで、未知な事、新たな事に挑戦し始める時には、その物事に対する様々な「恐れ」を克服することに焦点を当てて、その挑戦による結果や成果などについては、まずは、考えないことが大切なんですね。

少し、子どもの頃を思い出してみましょう。

例えば、初めて補助輪なしで自転車に乗ろうとしているとします。乗る前には「ころんじゃうかもしれない」とか「うまく乗れないかもしれない」などと、色々な恐れを持っていたのではないでしょうか。

初めて挑戦する時には、ころぼうがジグザグ走行になろうが、結果などには目を向けずに、まずは実際にペダルを踏んでみることによって、自転車に乗る前に感じていた恐れを克服することだけを考えることが大切ですね。

未知な事、新たな事を1度試してみることによって、恐れ、不安などといった否定的、消極的な感情を払拭することができれば、今度は「上手く自転車に乗ってみよう!」という結果や成果を考えることができます。

また、自分が望む結果、成果を出すためのやり方や方法、手段を身に付けることを目標として、その物事に取り組むことができます。自転車の例で言うと、自転車を自由自在に乗りこなすことが目標になりますね。そのためには、自転車に乗ることによって、ハンドルの切り方やペダルの踏み方、体の重心の位置などを身に付けることが必要となります。

トムソン氏は、初めてのことを3度目に試す目標として「好きかきらいか答えを出すため」と述べています。これは、初めてやってみたことを、これからも継続するかしないかを決めることと捉えることができるのではないかと考えました。

自転車の例だと、自転車をうまく乗りこなす乗り方を身につけた中で、自転車に乗ることによって「好きかきらいか」のほかに、「便利か不便か」などといった答えを出すことにもなります。その結果、これからも自転車に乗り続けるのか、それとも乗るのをやめるのか、を判断することになります。

子どもたちが、未知の事、新たな事に初めて挑戦し始める時には、子どもたち自身の意思とともに、周りのサポートも大切になってきます。そのサポートをする時には、「試してみる」という視点と、「恐れを克服する」「やり方を会得する」「継続するか、しないか判断する」というプロセスを考えながら進めていくと有効なのではないでしょうか。

image by: Shutterstock

 

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