親に自分の価値観を尊重してもらった子どもは、人を大切にする

 

他の例で言えば、

  • 電車がよく見えるスポットへ
    →そろそろ帰ろうか
    →あと15分待てば、特急が来る!
    →でもそろそろ帰らないと、ご飯の支度が…

時間通りにご飯の支度をしたい、ということも大切。でもそれと同じように、この機会に特急列車を見たい、ということも大切なこととして扱ってあげたいです。この場面であれば、今しかできないこと=特急を見てから帰ることを優先してあげてもいいのかな、と思います。

  • 夜、夢中になって本を読む子ども
    →もう寝る時間だよ
    →もうちょっとでこの本読み終わるから、最後まで読んでしまいたい
    →明日の朝起きられなくなったら困るでしょ!

規則正しい生活・充分な睡眠は、間違いなく大切です。でも、読書に夢中になること、残り4ページだけだから読み切ってしまいたいという思いも、同じように大切なこととして理解してあげたい。この場面も、柔軟に対応して、本を読み終わったら就寝、としてあげても良いと思います。その結果翌朝に苦労したら、それはそれで良い経験ですし。

なお、子どもの「大切」を尊重すると言っても、全て言いなりになる・要望に応えるという意味ではありません。検討・相談の結果、子どもの「大切」をあきらめてもらう場面が出てくることも、当然あるでしょう。その時に、子どもの「大切」を大人の「大切」と同等に扱って検討・相談の対象にすることが、尊重しているということになるのです。そして、子どもの「大切」をあきらめてもらう時には、それに相応しい態度・言い方で伝えることも忘れずにおきたいところ。

普段から子どもの「大切」を尊重してあげていると、子どもの方も大人の大切を尊重してくれるようになり、相談もしやすくなりますよ。子どもの価値観を尊重すること、ぜひ気に留めて過ごしてみてくださいね。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 パパコーチ くろさわ 【発行周期】 週刊

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