注意するとき「舌打ち」をすれば、かえって逆効果になる

 

怒りがこみ上げてきた時の抑え方

では、ここからは、聴講した研修の中で学んだ「怒りがこみ上げてきた時の抑え方」について考えてみます。

ありがちなこととして、いざ、相手を注意しようとする時に、自分の怒りの感情が込みあがってきてしまうこともあるのではないでしょうか。相手の言動を注意する、指摘するということは、相手の言動を変容してもらうことが大事なので、その時には、「怒りが込みあげてきた時の抑え方」が必要だと言えます。

まず、怒りなどの感情の抑え方の1つ目として挙げられるのは、「ストップシンキング」です。

この手法は、怒りの感情の元になる出来事の意味づけや思考などをすべて止めてしまうことです。頭の中を真っ白にして、反射的にものを言わないことが大事になります。

2つ目として挙げられるのは、「ディレイテクニック」というものです。

この手法は、自分の感情の反応を遅らせるために、怒り以外のものに集中させます。例えば、1から順に数を頭の中で数えるとか、「100-7=93-7=86…」といったように引き算をやってみるなどといったものがあります。

3つ目の手法としては、「グラウンディング」が挙げられます。

これは、目の前にある物に意識を集中させます。例えば、目の前にカップがあれば、その色や形、手触りなどの詳細に意識を向け、集中させます。想像するのではなく、実際に目の前にある現実の物に意識を集中させることによって、一旦、怒りを鎮めることにつながります。

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