金正恩よ、見くびるな。トランプが11月に北に攻め入る「本気度」

 

皆さんご存知のように、世界的にこの会談は、「大失敗だった!」といわれています。

何はともあれ、米朝首脳会談で、金は約束した。これで、「ウソ」「ホント」の基準が設定された。金が何も約束していなければ、どうして彼を「ウソつき」と批判することができるでしょうか????

そして、ポンペオさんを中心に、北の完全非核化にむけた交渉が開始された。予想通り、交渉は難航しほとんど進展がないようです。当たり前ですね。金の意図は、

  1. 「非核化します!」と宣言する
  2. 交渉で、「制裁解除」「経済支援」「体制保証」を得る
  3. でも、ちゃっかり核兵器は保有しつづける

なのですから。そして、「緩衝国家」北朝鮮を守りたい中国ロシアが金を守っています

トランプは2017年4月、習近平とはじめて会い、彼のことが大好きになってしまいました。これ、私がいっているのではなく、トランプ自身が、「私は彼(習)が大好きだ!」と宣言していた。ところが1年過ぎ、「習はウソつきだ」ということがわかり、米中貿易戦争を開始した。

2018年6月、トランプは金と会い、彼のことが大好きになってしまった。しかし、トランプは今、徐々に金に対する不信感を増大させている。だから、「石油精製品の禁輸を」といいはじめた。

そう考えると、11月の中間選挙以降、また北朝鮮問題が盛り上がっていくという感じでしょうか。私たちは、金がマジで非核化し、制裁解除、経済支援、体制保証のトリプルプレゼントを受け取ることを願うのですが。そうなる可能性はどんどん減ってきています

image by: shutterstock

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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