感度が鈍いスポーツ用品業界は「スポーツ家電」に滅ぼされるのか

 

今後の流れ

しかも、映像や音を使った電化製品は、家電業界の得意な領域です。AI、VR、AR、配信映像を活用したスポーツ用品を家電店が積極的に扱っても何の不思議もありません。つまり、米国のCESで発表されたような先端スポーツ用品は、やがて家電業界の一つのジャンルとなることでしょう。

もしかしたら、その流れが日本にやってくるかもしれません。すでに日本の家電店でもフィットネス家電を販売しているのですから、スポーツ家電を扱うことは自然の流れのような気がします。

しかし、スポーツショップの皆さんは、そうした流れを黙って見ていていいのでしょうか。また、スポーツメーカーさんも何らかの対策を考えなくてもいいのでしょうか。

もちろん、大手スポーツメーカーさんは、いくつかの先端スポーツ用品を開発されています。ランナー用のデータ計測器やゴルフや野球のスイング解析器、といったところですね。しかし、AIやVRなどの技術を使ったスポーツ用品の開発はまだまだのようです。

その一方で、パナソニックなどの大手家電企業、キヤノンなどの映像技術企業、ドコモなどの通信技術企業が、こぞって先端的なスポーツ用品を開発しています。また、ベンチャー企業も続々とスポーツ市場に入ろうとしています。

ですから、スポーツメーカーさんは、こうした他業界の企業とタイアップをしてはどうかと思うのです。

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