MBAがネットライフ調査から読み解く「リーバイス視点」の必要性

 

今時のネットライフ~スマホ決済

『日経MJ』の10月17日号に、ネットライフ1万人調査が載っていた。カテゴリは4つで、スマホ決済、動画、SNS、CtoCなどだった。

まずはスマホ決済。スマホで通販をする割合が非常に増えて、消費額ではなんと4割。PCが減っていることを考えると、かなりの割合になっているといえる。

よく使われる主なスマホ決済のプラットフォームとしては、楽天Edy、 Id、スイカ、ラインペイが挙げられている。全体では45%が楽天Edyを使っているとのこと。年代別で顕著な差が出ているのが興味深い。

さらに、年代別で分解していくと、楽天Edyは30~40代以上の間で人気。一方で、10代後半の同じアンケート見ると、LINEペイが圧倒的人気で、42.9%が使っているとのこと。次にスイカ、そして楽天Edyは12.9%と3位になってしまう。

面白いのは、20代のアンケート結果だ。楽天Edy、Id、Suicaが30%前後で拮抗している。LINEペイは23.8%で4位だが、この4つがほぼ同じような割合で使われているのが面白い。

次にすぐ決済で支払われている場所と、そのランキングが載っている。

やはり1番多いのはコンビニで、70%の人がコンビニでスマホ決済を利用したと答えている。そして、スーパー、ファーストフード店、ドラッグストアと続いていく。レストランや家電量販店そして美容院など、1個(1回)単位あたりの商品単価が、ある程度高い場所に関して、まだ使われていないことがここからは読み取れる。

興味深いのは、利用者の需要拡大を受けて、小売業もスマホ決済への動きを本格化させている点だ。 ローソンは4月に、スマホ決済サービスを開始。ローソンそのものが、コンビニATMを開業したこともあり、金融と小売の垣根が、どんどん減っていく傾向にありそうだ。アマゾンバンクもこういった大きな流れの中で、銀行事業をスタートさせる可能性も、容易に予想される。

スマホ決済とは、とりもなおさずキャッシュレスになっていく、というトレンドの真っ只中にあることになる。これは、政府も本腰を入れて、来年の消費税増税時に、キャッシュレスでの決済であれば税金を優遇、というような措置も取られることになるであろう。

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