なぜ米国は300億円もの寄付金がハッシュタグ一つで集まるのか?

 

もともと、感謝祭は、その年の収穫を祝い、1年を無事に過ごすことができたことを感謝する日なので、その感謝の気持ちを込めて家族や親しい友人にギフトを贈る習慣がある。

そこに合わせて1年に1度の大セールのブラック・フライデー、中小企業を応援しようというスモール・サタデー(カード会社のアメリカン・エクスプレスが主導して始まった地元店舗での買い物促進キャンペーン)、翌週月曜日のEコマースのセールのサイバー・マンデーと買い物促進キャンペーンが続くので、ホリデーの重要な精神として誰かに「与える日」を作ろうと呼びかけられたのだ。

もともと、ホリデー期間に寄付をするという人は少なくなかったと思うが、改めて、#GivingTuesdayと呼びかけることで、より多くの人が寄付をしようと考えるようになっていると思う。

ちなみに、寄付金はちゃんとしたNPO団体への寄付であれば税金控除の対象となるので、税金対策の一環として寄付する人も多い。特に、昨年の税法改正により、控除対象となる個人の寄付総額が変わったため、ニュースになっているが、「税金控除関係なく寄付したい方は多いし、控除対象にするために昨年より多く寄付する人もいるだろう」という金融関係の専門家がコメントしていたりする。

ご参考:
●How to make the most of Giving Tuesday

ところで、寄付の方法にはシンプルに現金を贈る他、飛行機のマイルやカードのポイントを寄付できたり、特定のハッシュタグをツイートするだけで食の支援団体に寄付する企業などなど、その仕組みは様々となっている。

ご参考:
●Here’s What Businesses Are Doing For #GivingTuesday

あまりにも寄付の呼びかけが多いので、どこを選んだら良いかをアドバイスする記事も多数掲載されるほどとなっており、なかなか興味深い。

ご参考:
●How To Make A Good Charitable Choice On Giving Tuesday And Beyond
●Giving Tuesday campaigns that’ll help you make a difference

1年が終わるからこそ、今年できることはないのかな?と改めて考える人が多いのかもしれない。

image by: shutterstock.com

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ニューヨークの大学卒業後、現地で就職、独立。マーケティング会社ファウンダー。ニューヨーク在住。読んでハッピーになれるポジティブな情報や、その他ブログで書けないとっておきの情報満載のメルマガは読み応え抜群。

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