なぜ、デキる経営者の影には必ず「参謀」や「右腕」がいるのか?

 

「社長、それを始めるには、もう少し調査をしてから…」「社長、その商品は競合のA社が扱っていますから、もう少し慎重を期すべきでは…」などという意見や議論を十分重ね、「じゃぁ実際、上手くいくかどうかわからないけどやるだけのことはやってみましょう」と、社員がみんな納得した上でやるというのであれば、たとえ失敗しても、「やはりまだまだ甘かったかな。この失敗を活かし、今後の商品は…」という反省材料になり、糧となります。また、上手く行ったら行ったで、みんなで新しいチャレンジをしたという自信に繋がりやはり、糧となります。

しかし、誰もが社長の考えや選択したことが、あきらかに無謀であると感じているのに、そのことに対して意見や指摘をせずまま「社長がいうなら…」というだけで、失敗すると、「やっぱりダメだったで終わりです。社長の考え、選択肢が間違いであるということを誰も言わないし認めなくもなるのです。そうなると虚弱体質な会社と化していき、組織が根本から腐っていきます。したがって、会社に勢いがあったり、業績が順調であったりしているときほど、客観的な意見や指摘苦言を呈してくれる存在が必ずいるのです。

実は、勢い任せや一過性のものではなく、着実に成長、発展している会社やお店の経営者ほど自分自身に対して客観的な意見指摘苦言を呈しくれる人を重用します。俗にいう参謀であったり、右腕、と呼ばれるような人たちです。大事な判断や決断に迫られたときほど、そういった人たちの意見に耳を傾け、熱くなった自分に冷静な判断力、決断力を促すのです。

会社が短期間で急激に成長したなんていう社長は特に、自信と欲が深まり、知らぬ間にあらぬ方向へ走ってしまうなんてことが往々にしてあります。そういう人こそ「おいおいちょっと待てよ」「落ち着いてと言ってくれる人が必要なのです。

御社ではいつも客観的に意見や指摘をしてくれたり、苦言を呈してくれる人はいますか?いないとすれば、どうしますか?

■今日のまとめ

「社長には、客観的な意見や指摘、苦言を呈してくれる人が必要不可欠である」

  • 業績が良いときほど足元をすくわれないようにするためにはどのような人間が必要か?独り善がりな判断にならないためにはどのような人間が必要か?人物像を書き出す
  • 書き出した人間を育てる、あるいは雇い入れるために必要なことは何か?考えノートに書き出す
  • 書き出したことを元に準備、計画し実践する

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【著者】 中久保 浩平 【発行周期】 毎週:火・木午前8:00発行※祝日の場合は翌日

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