ではどうすればいいか?まず、「教育しなくちゃ」って意識を捨てることです。
「教育しなくては」と構えるから相手も構えるのです。相手が構えた時点で真の繋がりは持てません。つまり、相手に響かない教育となります。なので、「教育しなければ」というファイティングポーズを下げることが必要です。
これによって、双方の壁をまず取り払うことです。その上で、仕事上「この部分ならもう任せられるだろう。」というようなことを些細なことでも構わないので積極的に1つ1つ発見するように努め、任せる機会を増やすようにしてあげましょう。その為の基準を明確にしておくと良いでしょう。これによって、責任感をより一層実感させることができ、思考と行動力を同時に養えます。さらには、教育する側とされる側のコミュニケーションの質が上がります。
また、相手が得意としている部分を見つけて、その得意分野を○○にも応用させることで、その本人の幅がどれだけ拡がるか?ってことを具体的に教えてあげることも1つです。
これをすると、本人は自信を深め、行動の幅が増えることになります。さらに、教える側の発想力向上にも役立ちます。あるいは、自分自身が面白いって思ったことや感動したことなどを話して、それのどこが面白くどこで感動したのか?なんてことを教えてあげるのもいいでしょう。
その上で、相手にも面白い話や感動した話なんかを1週間で1つ見つけてきてもらい発表してもらう。これだけで双方の視野は拡がり、情報収集能力とプレゼン力を養えます。
などなど、このような工夫をさりげなく継続的に繰り返していけば、「考えて、行動し、結果を出す」3拍子揃った人が無理なく勝手に育っていきます。つまり、知らぬ間に人が育っている状況を作りだすことができるのです。
仕事や職場が人を育てる、と言いますが、今日お伝えしたかったことは、それを加速化させる為の工夫はいくらでもできますよ、ってことです。御社ではどのように教育をしていますか?
■今日のまとめ
「人材教育は勝手に育つ環境を創りだすことから始める」
- スタッフが勝手に育つ環境とはどのような環境か?考えノートにまとめる
- 上記でまとめたことを基にして、環境整備に着手し創造する
image by: Shutterstock.com