グーグル先生に聞かない。唯一絶対の答えを探す子が陥る完璧主義

 

周りの人たちに対して、「みんなと同じ」であることを要求したり、相手との「違い」を認めようとしなかったりすると、自分の中でも「違い」を持つことができない完璧主義に陥りやすくなるように思います。

私自身も、例えば、人の話を聞いたり、本を読む中で、「自分の意見とは違う」とすぐに判断してしまって、違いを認めたくないと考えてしまうことがあります。

私たちは、色々な意見や見解、情報などといったものが頭の中にいっぱいあって、それが、相互につじつまが合わないことがあるように感じます。こうした、矛盾した状態、白黒はっきりしない状況に身を置いていると、何かモヤモヤした気持ちになりますね。

こうしたあやふやなはっきりしない状態を抱えながら、アンテナを立てておくと、本を読んだり、人の話を聴いたりすることなどがきっかけとなって、「ああ!こういうことだったのか」と、霧が晴れるように考えがまとまったり、アイデアが湧いてきたりすることがあります。こういったことこそ、今までにない新たな考えやアイデアの素になるのでしょうね。

けれども、あいまいな状態のまま持ち続けることができずに、物事を同じものさしですぐに判断してしまうような傾向が最近強くなっているようにも感じます。

答えが2つ以上ある場合や、答え自体がまったくないことが多い実社会の中においては、様々な考え方などを受け止めるなど、多様性が求められているでしょう。しかし、自分の中に違いやあいまいさなどを持ち続けることができなければ、他者への多様性など持つことはできませんね。様々な答えや解き方、プロセスが存在するということを認識し、身につけていると、同じものさしで物事を見るようにはならないのではないでしょうか。

また、違う答えなどがあることに目を向けることができると、安易に答えを求めるようなことはせずに、まずは自分の中で考えるようになるのでしょうね。

これからの子どもたちにとっても、すぐに答えを求めるのではなく、問題の解き方などのプロセスを重視するような習慣を身につけることが大切になってくるのではないでしょうか。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 いしまるとものぶ 【発行周期】 週刊

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