良い意味で予想を裏切る、NYのメディテーション(瞑想)教室体験

 

肝心の、誘ってくれた友人は隣で平気そうに「空」(くう)を見ながらぼんやりしている。そっか、そっか、こういうパターンね。ただひたすら「空」(くう)を見るやつね。あと50分ほどかぁ…。どうしよう。心構えが周りと全然違いすぎてついていけない。 でも、どういうメディテーションかわかったので、そこからはむしろ集中。考えないといけないことをいろいろ考え始めていった。正しいメディテーションの仕方なのかはわからなかったけど、ひたすらぼんやりと「空」(くう)を見ながら考えることにした。

シーン…と静まり返った部屋。正面の「空」(くう)を見つめる男性。窓の外からはニューヨーク名物のクラクションや時折、救急車のサイレン音も聞こえてくる。完全に無音ではない。けれども、周りに会話が無く、ただひたすら自分の考えに集中できるので、外の音は次第に気にならなくなっていった。

おそらく30分経ったあたりで、参加者がもう1人増えた。慣れた手つきで座布団を整え座った。そして入れ違うように1人部屋を出ていった。このメディテーションは好きな時間に自分の好きな時間だけ参加するパターンのようだ。 だいぶ考えることは考えつくしたので、そろそろ部屋を出たかったけど、友人はまだ「空」(くう)を見ているので、1時間やり切る決心をした。あと半分。ひたすら「空」(くう)を見る。そして、マラソンハイのような状態になったところで、正面の「空」(くう)を見ていた男性が、開始時と同じように鐘をボーンと鳴らした。

最後に、シャンバラの教え?のような冊子の一説を読み終了。参加者は静かに座っていた座布団を整え各自部屋を出ていった。終始、穏やかな空気が流れていた。1時間何にもせずに、スマホも見ずに、そして誰とも会話しなかった。特に気分がすっきりしたわけではなかったけど、なかなか貴重な体験だ。 そして、最初にどんなメディテーションであるかの説明が一切無かったことから勘案するにこのスタイルは当たり前なのだろう。

またやりたいかと言われるとよくわからない。けれども、家やオフィスではなく、専用の会場で周囲の邪魔なく自分の考えに集中できる空間はなかなか無いので、日々の忙しさで混乱しているとか、とにかく忙しすぎるという人は、ジムで筋トレするような感覚で参加するのも良いのかなと思う。 ちなみに友人は、最初の20分で考えるべきことをすべて考え終えてしまったので、残り40分は人生を振り返り、未来の途中で時間がきたそうだ。

image by: Shutterstock.com

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ニューヨークの大学卒業後、現地で就職、独立。マーケティング会社ファウンダー。ニューヨーク在住。読んでハッピーになれるポジティブな情報や、その他ブログで書けないとっておきの情報満載のメルマガは読み応え抜群。

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