現役30年のアナウンサーが教える。聞き手の脳に届く声の響かせ方

 

「共鳴」と「110ヘルツ」

さてここで、音を響かせるというテーマについて、ちょっと面白い話を聞きましたので、ご紹介しますね。

これは、私が先日、ヒストリーチャンネル「古代の宇宙人」という番組の、再放送で見た内容ですので、オカルト的なところは、話半分で聞いていただきたいのですが、私が取り上げたいポイントをざっくり言うと、

  • 世界に点在する遺跡のなかには、音が「共鳴」するように人工的に手を加えられた、洞穴や建造物がいくつか発見されていて
  • 現代の機器で測定してみると、共鳴するようになっている音は共通して110ヘルツだった

そうなんですね。

音が共鳴する遺跡が、どのぐらいの数、存在して、そのうちのどのぐらいが共通して110ヘルツなのかは、その番組を見る範囲ではわかりませんでした。ご興味のある方は、ぜひ調べてみてください(笑)。ただ、私が取り上げたこの2点については、おそらく、事実なのだろうと思います。

ここから、オカルト的に解釈(空想)するならば、例えば、何者かが、これらの洞穴や建造物を利用して、宇宙の波動を増幅して、エネルギーにしていたのではないか?などとも考えられるわけですが、もっとシンプルに想像力を働かせるならば、その何者かが響かせていたものとは、「人間の声」なのだろうと、推測できます。

そこで、ポイントとなる「共鳴」と「110ヘルツ」について、簡単に調べてみました。まず共鳴とは?wikipediaから引用しますが、

「力学的共鳴」 あらゆる物体には固有振動数(その物体にとって振動し易い振動数)がある。外部から振動が与えられるとき、与えられる振動が固有振動数に近づくにつれ、物体の振幅が急激に増大する。   楽器や発声にあっては、発音体(発音物質、弦やリードなど)の振動がより大きな物体(筐体、共鳴腔)に伝わり共鳴することで、より人間が聞きやすい音に変化する。すなわち、発音体単独の時よりも、聴覚上大きな音が得られる。(wikipediaより)

 

次に110ヘルツとは?ドレミで言えば、「ラ」の音だそうです。ピアノで言うと、一番左端の鍵盤が、A0=27.5ヘルツであり、1オクターブずつ上げると、A1=55ヘルツ、A2=110ヘルツ…ちなみに、110ヘルツの2オクターブ上、A4=440ヘルツは、ISO規格でも決められているそうで、時報で耳なじみのある、ポッポッポッピーンも全部ラの音だそうです。

さらに調べると、110ヘルツの音が人間の脳波に与える影響などの話も見受けられ、これにはちょっとゾッとさせられるのですが、ここでは省略しますね。

いずれにせよ、110ヘルツを含むラの音は、人間にとって妙にしっくりくる音であることは、間違いなさそうです。YouTubeで110ヘルツと検索しますと、実際にその音が収録された動画がいくつもヒットしますので、一度、お聴きになってみてください。

その音に合わせて、自分でも声を出してみますと、やはり、人間が楽に出せる音の範囲内であることがわかります。そして、110ヘルツに合わせて、上記の「んんーーーーーー」と声を出していると、自分がお坊さんになって、読経をしているような雰囲気になってきます。きちんとしたお経ではなくても、この「んんーーーー」だけでも、檀家の人を納得させられるのではないかと思うぐらいです。

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