値段以外でどう付加価値をつけるのか?
ただ単に、量が多いだけでは、簡単に比較されて「じゃあ安い方にしよう」となってしまいます。何に付加価値をつけるべきか? を、徹底的に考えるべきです。
たとえば、高齢者層が二人で分ける、という食べ方が増えていると判断したのであれば、そのような人たちがどんな生活をしていて、その中でどんなニーズがあるのか? を想像してみるのです。
そこで「2人だけだと毎日の食事を作るのもめんどうだ」と不便に感じているというニーズを発見したら、その面倒さを「取り除いてあげる」のです。
そのアプローチでの商品開発で、思い切って「2人で食べる専用パスタ!」と銘打って、最初から2つに分けてある、そのまま電子レンジでチンできるようにしてある商品とか。
そうなると「お、便利だな」と、手軽に済ませたいときに買ってもらえるようになります。
顧客が感じる価値を上げるには、顧客が「犠牲にすることを減らす」ことでも可能になります。この場合だと、顧客が「わざわざ2つに分ける面倒くささ」は、顧客が犠牲にすることです。
このように、値段の安さだけではなく、ちょっとしたことで、付加価値をつけることができるのです。
これからは少子高齢化で、市場そのものが小さくなります。薄利多売が難しくなるので、付加価値で勝負する、「非価格競争」ができることが重要になります。
その時の鍵は、ターゲットにするお客様層の、「お困りごとの解決」です。商品そのものに付加価値をつけることで、選ばれる商品になりますよね。
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