開幕間近のJリーグ。新型コロナウイルスにサッカー界の対応は?

 

2009年の新型インフルエンザのときは…

過去の経験を踏まえても「騒ぎすぎるのは良くない」と思う。過去2回のときも1年ほどで事態は収束しており、いずれは新薬も開発されると思うが、サッカー界にも影響が出始めている。ACLは「GLの1節・2節・3節に予定されていた中国開催の試合は全て同一相手のアウェイ戦になる」と決まった。

日本勢では横浜FMの日程が変更になった。3節で上海上港とアウェイで対戦する予定だったがこれがホーム戦に変更になった。4節のホーム戦がアウェイ戦になるが事態が収束していないようだと新たな対応が必要になる。

神戸とFC東京の日程は変わらなかったが中国勢は全て「1節~3節がアウェイ戦」になるので小さくない影響をもたらすだろう。2020年の中国スーパーリーグが予定通りに開催できるのか?も微妙になっているが仮に今のような状況が、しばらくの間、続いた場合は開幕まで1か月を切ったJリーグも大きな影響を受けるだろう。

「人への感染力がどのくらい強いのか?」はまだはっきりとしたことは分かっていないとは思うが数万人が集まるイベントとなると「普通に開催しても大丈夫なのか?」という心配の声は出てくるだろう。

記憶している人は少ないと思うが2009年に新型インフルエンザが流行したときも「サッカーの試合を開催しても大丈夫なのか?」という声は小さくなかった。この年の5月に初めて日本人への感染が判明して、今現在のコロナウイルスの騒動と似たようなパニックが起こった。

その最中の2009年5月23日に行われたC大阪 vs 福岡の試合を長居スタジアムで観戦しており、当時の記録や記事などを改めて見返してみたが「新型インフルエンザの影響で試合の延期も考えられた」と記述してある。延期の話はあったようだ。

10年以上前の出来事を思い出してみたが「厳戒態勢だったこと」は記憶している。この日の観衆は6,237人。長居スタジアムは4万人以上を収容できるので空席が目立ったがこの年のC大阪のホーム戦の平均は9,912人。なので平均よりもかなり少なかった。人数的にはこの年のC大阪のホーム戦の中では下から8番目の動員数。新型インフルエンザを警戒してスタジアムに行くことを諦めた人は少なくなかったと思われる。(※ちなみにこの試合は20歳だったMF乾が4ゴールを挙げる大活躍。C大阪が4対1で大勝している)

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