今年の夏は、人間だけではなくペットも感染症と暑さへの対策が必要です。メルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』では今回、著者で獣医師の佐藤先生が、飼い主自身が新型コロナウイルスに感染した場合の対処法と、愛犬・愛猫が夏バテになって食欲不振に陥った場合の工夫の仕方を教えてくれます。
飼い主さんが新型コロナウイルスに感染した時にできる事
先日、新型コロナウイルスに感染したペットが陽性反応があり、日本でも、ペットの感染がついに見つかりました。つまり、飼い主が感染した場合、ペットの体にもウイルスがある可能性があるという事を意味しています。
新型コロナウイルスに感染した人の住まいには大量のウイルスが存在し、付着しています。今回は飼い主さんが新型コロナウイルスに感染した時の注意をお伝えしたいと思います。
1)預かってもらえる所に連絡しよう
知り合いや両親など、万が一感染した時の事を日頃から考えておきましょう。
2)予防用アイテムと消毒液を一式用意しておきましょう
犬や猫はキャリーケースに入れて預けます。首輪やリードをアルコール除菌スプレーなどで消毒してから渡すようにしましょう。
3)部屋も隔離しておきましょう
飼い主さんと触れないように少しでもウイルスが付着しないように、ビニールカーテンで部屋を仕切るなどの工夫をしましょう。ただ、ペットが不安にならないように時々声をかけてあげてくださいね。
●まとめ
もし、反対に預かる立場になった時にはビニール袋や使い捨てレインコート防護服を作って着ると便利です。ビニール袋や使い捨てレインコートは100円ショップで売られているので、簡単に手に入れられますので知識として頭に入れておいてくださいね。
夏の犬・猫の食欲を減退させない家庭でできるひと工夫
今年は昨年よりも猛暑の年だと言われています。40度近い気温に耐えきれず、食欲が減少し、ぐったりする「夏バテ」は、人間同様に犬や猫にもあります。食欲の低下は決して身体に良い事ではありません。
夏バテで食欲が落ちてしまった時は、フードにひと工夫をすることで食べてくれる事があります。今回は、夏の食欲不振の時のひと工夫をお伝えしましょう。
1)フードを変えてみよう!
今まで食べ慣れたフードではなく新しいフードに変えてみると、新しい味に食べてくれる事があります。ただし、一気に変えずに、今まで与えていたフードに、新しい種類のフードを1割程度混ぜて食べさせてみてください。
2)トッピングで味と水分補給
いつもフードの上にトッピングをプラスするのも良い方法です。水分含量の多いものを好むことが多いため、ウェットフードをのせてあげるのも良いでしょう。
あとは、ドライフードを水でふやかす、または少し温めるのも匂いが強くなるので食べてくれる事があります。
●まとめ
夏バテの時、美オヤツなら喜んで食べてくれる事があります。与え続けていると、美味しい間食の味を覚えてしまい、フードを食べなくなってしまいます。オヤツで食事代わりにするのは栄養も取れません。注意してくださいね。
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