「慰安婦は性奴隷ではない」ハーバード大学教授が結論づけた根拠

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従軍慰安婦問題に関して、ハーバード大学の教授が発表した論文が話題となっています。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、「慰安婦は性奴隷ではない」とする同論文の内容を紹介。さらに教授がその根拠とした3つの理由についても明らかにしています。

ハーバード大学教授「慰安婦は『性奴隷』ではなく【売春婦】だ!」

日本が国際社会で「気まずさ」を感じる原因の一つに「慰安婦問題」があります。

「日本軍が韓国人女性20万人を強制連行し性奴隷にした」

こんな大うそが拡散され、世界中の人が信じている。それで、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ドイツなどで、慰安婦像建立運動が盛り上がってしまう。

これ、本当に難しい問題ですね。日本人が、「あれはウソだ!」と主張する。すると、「犯罪を犯したものの子孫が、犯罪者を守っている!」「日本は全然反省していない!」となってしまう。

だから、ケント・ギルバートさん、テキサス親父さん、マイケル・ヨンさんなどが日本を守ってくれているのは、とてもありがたいのです。

ところで、ハーバード大学のラムザイヤー教授が、「慰安婦は性奴隷ではなく、【売春婦】だ」と本当のことを書いてくださったようです。中央日報2月2日を見てみましょう。

「慰安婦、性奴隷でなく売春」 ハーバード教授の論文が波紋…日本「意義が大きい」

中央日報 2/2(火)7:23配信

 

「慰安婦は売春を強いられた『性奴隷』ではなく、利益のために日本軍と契約を結んで売春をした」

 

このような米国ハーバード大学教授の主張が最近日本メディアを通じて伝えられて論争を巻き起こしている。

 

論争の中心人物はハーバード・ロー・スクールのジョン・マーク・ラムザイヤー教授だ。ラムザイヤー教授は今年3月に出版予定の法・経済関連の学術誌『インターナショナル・レビュー・オブ・ロー・アンド・エコノミクス」(International Review of Law and Economics)誌65巻に「太平洋戦争当時の性契約(Contracting for Sex in the Pacific War)」というタイトルの論文を投稿した。

 

先月28日、産経新聞はラムザイヤー教授の同意を得て論文の要約を公開しながら「(研究の)意義は大きい」と評価した。

 

報道によると、ラムザイヤー教授はこの論文で、慰安婦女性と日本軍は当時、互いの利益のために契約を結んだのであり、日本政府や朝鮮総督府が女性に売春を強制したのではなく、日本軍が不正な募集業者に協力したのでもないと主張した。

 

また、募集業者に騙されて連れて行かれたという被害者は極めて一部だとした。

ラムザイヤー教授は、なぜそのような結論に至ったのでしょうか?

ラムザイヤー教授は▼当時、内務省が「慰安婦」を募集する際、すでに売春婦として働いている女性のみ慰安婦として雇うことを募集業者に求めた点▼所管警察に対しては、女性が自らの意思で応募していることを本人に直接確認した点▼契約満了後ただちに帰国するよう女性たちに伝えることを指示した点――などを主張の根拠に挙げた。
(同上)

朗報ですね。とはいえ、中国、韓国、アメリカリベラルの力は強大です。

この論文一本で日本の名誉が回復されるとは思いませんが、ないより全然マシです。ラムザイヤー教授に、心から感謝しつつ、これから予想される圧力に負けないよう、祈りましょう。

image by: KevinKim / Shutterstock.com

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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