謝罪も反省もなし。丸川珠代大臣「夫婦別姓制反対」釈明の支離滅裂

 

*続いての記事はもう、橋本聖子氏が組織委の新会長になったあとに飛ぶ。

2021年2月19日付
30歳未満の若者によるプロジェクト「#男女共同参画ってなんですか」の代表で、「森喜朗前会長による女性蔑視発言を巡り、組織委に再発防止などを求めるオンライン署名を呼び掛けた桜井彩乃さん」を中心にした記事。

橋本聖子氏は、若い世代の意見を重要視して、国のジェンダー施策を前に進めてくれていたと評価する桜井さんは、「橋本氏が組織委の新会長に就任したことで「国の動きが後退しないか不安。後任の丸川(珠代)大臣には五輪だけでなく、社会全体のジェンダー平等をさらに進めてほしい」と注文を付けたという。

*そして「要請文」の1件が発覚する。

2021年2月25日付
「自民党の国会議員有志が一部の地方議員に対し、選択的夫婦別姓制度導入に賛同する意見書を地方議会で採択しないよう求める文書を送っていたことが24日、自民党関係者への取材で分かった。そこに丸川珠代男女共同参画担当相も、担当相就任前だったが、名を連ねていた。

国会で追及されたが、組織委員会の森喜朗前会長による女性蔑視発言とその影響を念頭に、「現在は五輪開催に向けて日本が男女共同参画に取り組む姿勢を見せることが重要だ」として「個人や政治家としての思いは脇に置き、国際社会にどう受け止められるかに力を尽くしたい」と述べた。

●uttiiの眼

言い訳のパターンは当初から変わっていないことが確認できる。追及をかわして言い逃れる技術という点では、比較的うまい方だろうが、言っていることは支離滅裂。

東京五輪を成功させるためには「個人や政治家としての思いを脇に置く」ことが必要なのであれば、地方議員に対して、選択的夫婦別姓制導入の決議を上げないようにと要請する文書に署名してはならないはずだ。全然、「脇に置いていない」。男女共同参画担当相就任前のことと言うなら、署名したことを謝罪して撤回するか、自己の行動を反省する旨、政治家として表明すべきだろう。

image by: 首相官邸

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ニュースステーションを皮切りにテレビの世界に入って34年。サンデープロジェクト(テレビ朝日)で数々の取材とリポートに携わり、スーパーニュース・アンカー(関西テレビ)や吉田照美ソコダイジナトコ(文化放送)でコメンテーター、J-WAVEのジャム・ザ・ワールドではナビゲーターを務めた。ネット上のメディア、『デモクラTV』の創立メンバーで、自身が司会を務める「デモくらジオ」(金曜夜8時から10時。「ヴィンテージ・ジャズをアナログ・プレーヤーで聴きながら、リラックスして一週間を振り返る名物プログラム」)は番組開始以来、放送300回を超えた。

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【著者】 内田誠 【月額】 月額330円(税込) 【発行周期】 週1回程度

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