編集後記「締めの都々逸」
「流行り言葉で 身を飾りたて 勘で動いて ミスしてる」
私が「マーケティング」という言葉と出会ったのは、「マーケティングコンサルタント」の先生を知り合ったことによる。そのときに、「マーケティングコンサルタントって一人でも独立できるんだな」と思った。
それでマーケティングを勉強しようと思って、書店に行ってマーケティングの分厚い本を5~6冊買い込んだ。必死に読んだのだが、どうにもピンと来ない。別世界の出来事のように感じたのだ。
そこでマーケティングコンサルタントの先生に、「全然理解できないんですが」と質問したところ、「アメリカの理論なので、日本人が読んでもピンと来ないのは当然です。大切なことは、ゴールから逆算で考えることですよ」というお答え。それなら納得できると思った次第である。
実は、欧米企業が日本市場に進出したものの、対応できずに、撤退するケースも少なくない。多分の欧米のマーケティングは勉強しているはずだし、その通りに戦略立案して実行したのだと思う。理論とはそういうものだ。
私は日本のビジネスの現場で育ったので、日本のビジネスの論理は理解しているつもりだし、常に情報や事例は更新している。分からないものは分からないし、役に立たないものは役に立たない。でも、何が役に立つかは分かるのだ。(坂口昌章)
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