企画力を生み出す「クリエイティブ脳」の作り方
もちろん自身の成長のためにも企画力は必要です。
毎日のルーチンワークをヴァージョンアップする、読書やセミナーで得た知識をどうやって仕事に組み込んでいくか…、やはり企画力が必要なのです。
創意工夫をし、新しいことを生み出す企画力は、全てのビジネスパーソンに必須のスキルです。
今、わたしたちに求められている能力は、明確な「答え」のないものや、正解のないものから、正解を導き出す能力です。
どんな製品にニーズがあるかなど、明確な答えはありません。しかし、答えらしいものを見出し、仮説を立て、商品をヒットさせたり、ブームを作り出す能力を持つ人。そういうクリエイティブな能力を持つ人が求められます。
クリエイティブ脳というと、ハードルが高いように思われますが、クリエイティブ脳を鍛える「種」は、どこにでもあります。
たとえば、「なぜこの人は、この服を着ているのだろう。〇〇だからかな?」など、瞬時に答えを出す人間観察や、「なぜあの看板は文字が逆さなのだろう。〇〇だからかな?」と街中で観察しながら想像するのです。
忙しくて美術館に行けなくても、これなら日常で取り入れられますね。
新しい発想のための「7つの切り口」
私が、クリエイティブな能力を養うために参考にしている「7つの切り口」について紹介します。
発想法の父として有名なアレックス・オズボーンの「7つの切り口」。
アイデアを発想するために挙げているのは、次の7つです。
- 何かと何かを組み合わせることはできないか?
例)鉛筆と消しゴムを組み合わせて、消しゴム付き鉛筆 - 他で使ったものを違う場面で使えないか?
例)豆腐→作る過程でおからが出る - 変えてみたり調整したりできないか?
例)ブロックは重い→発泡スチロールで作ってみる - 入れ替えることはできないか?
例)家庭の掃除を代行(自宅は自分で掃除するという概念を変える) - 拡大大きくしてみたらどうだろう?
例)「ポッキー」など、お菓子の大型版 - 常識と反対のことをしてみたら?
例)売り込まない営業やクレーム大歓迎の焼肉屋 - 縮小削除小さくしたり、シンプルにしてみたら?
例)お金→小切手→電子決済
令和で最もバズっている発明家、藤原麻里菜さんは、無駄作り発明品をSNSでアップし、そのユニークさが人気となり、台湾で個展を開いたところ2万5,000万人を動員しました。
藤原麻里菜さんの人気作品「ネギ型警棒」はネギが警棒になったらカッコいいと思い制作したとのこと。これは7つの切り口のうちの「組み合わせ」ですね。
他にも会社を休む理由を決めてくれるルーレットマシンや、ぶつかるとキレるお掃除ロボットなど、クリエイティブな作品をたくさん生み出しています。
普段から、いろいろな事柄について、この7つの切り口で考えてみてください。
一番大切なのは、アウトプットすること。インプットだけではAIには勝てません。
インプットした情報を掛け合わせ、クリエイティブなものを作り出さなければ意味がないのです。今からぜひ、クリエイティブ脳を養うトレーニングを始めましょう。
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