発注者、元請け、下請け、孫請け、といった具合に現代社会においては引き継ぎ無しのワンストップというのはなかなかに難しい。だからこそネガティブ・フィードバックが大切なのである。僅か1度のズレでも1m先と100m先では2点間の開きの距離が全然違う。誤差は小さいうち、そして何より、自分に近いうちに解決するべきなのだ。
ネガティブ・フィードバックとは即ち、自らが問題の起始点となる勇気を持つということである。その起始点たる自分の責任において「ここ、おかしいです!」と主張する胆力を持つということなのである。
各方面が2年というコロナ禍に傷つけられた今だからこそ、このネガティブ・フィードバックという考え方が必要なのではないだろうか。これは引き継ぎというものが存在するあらゆるところにおいて言えることである。今後どれだけの「ここ、おかしいです!」を聞くことができるか、一国民として注意していきたいものである。
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