さて、当然優勝決定戦では、左派政党は全てマクロン側に付く。ただ、今回は、マクロンにはバッドタイミングなことに、マクロンがアメリカのコンサルティングファームのマッキンゼーを就任以来優遇していた事実に加え、マッキンゼーが脱税していた疑いが浮上し、検察のメスが入った。
エリート大統領と外資大企業の癒着のイメージは、フランスの民衆が最も嫌うようなことであり、今回は空気的にルペンの勝ちがあり得るとも言われている。
1次戦で7%の得票率を得た別の極右ゼムールの支持者や、中道右派共和党の支持層がどう靡(なび)くか。
4月24日の決選投票まで、マクロンのイメージが向上するのか下落するのか。
ルペンがどのようにマクロン追撃の矢を次から次へと放つのか。
エリートや金持ちの票は無力である。高級住宅街ではそれなりに纏まっても、全体として民衆の大勢の票の前には積もらぬ塵。
左派は絶対マクロンに入れるにせよ、この2週間をかけての民衆の空気や熱気が最後の覇者を決める。
あり得ないと言われていたトランプ大統領の勝利もあった訳で、まさかが起きるか否か。
On verra ! (今にわかるさ!)
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image by:ともに Frederic Legrand – COMEO / Shutterstock.com
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