大人さえも知らなかった「世界の仕組み」を子供でも理解できる一冊

Old globe on bookshelf background. Selective focus. Retro style. Science, education, travel, vintage background. History team.
 

本文のなかから、さっそく気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

実は世界中の貿易は9割以上が海を通っている。つまり船で運ばれている。特に日本は海に囲まれた島国だからその比率が高くて、99%が船による貿易だ

アメリカが超大国と言われているのは、世界の船の行き来を仕切る国であるからだ。アメリカは世界最強の海軍を持ち続けるために、毎年10兆円以上のお金を投じていて、世界各地の海に軍艦を展開している

データが送られる速度は人工衛星よりも海底ケーブルのほうがずっと早いし、これらのケーブルなしにはインターネットは成り立たない。そしてアメリカは世界で一番多くの海底ケーブルを張りめぐらせている。2番目がイギリスだ

情報というのは集めすぎると、それは持っていないことに近くなっていく。それに、どんなに質が高い情報分析ができても、それを受け取るトップがうまく使わなければ、なんの意味もなくなる。情報は情報機関が取るが、それをどう使うかを決めるのはリーダーで、彼らはいつも賢い使い方をするわけではない

価値の高い情報ほど衝撃的だから、よほど厚い信頼を得ていない限り、信じてもらえない

核兵器は、いつまでももぐっているための原子力潜水艦、海の中からミサイルを発射する力、それに潜水艦を隠すための深く、自分の縄張りにできる安全な海という3つを確保できて、初めて最強のアイテムになる

昔の中国の言葉で「遠交近攻」という言葉がある。その字の通り、遠くと交わって仲良くしたうえで近くを攻める。ひいては攻められないように準備するという意味だ

一番大事なのは口も利きたくないほどいやな敵をつくらないことだ

国の経済が大きく豊かになるためには、物を作ったり天然資源を外国に売ったりして得たお金を、自分の国の将来のために使う必要がある

異常に安くて良い物は、なんらかの人々の犠牲がともなっている物だと考えてみてもいい

しばらくコロナで引きこもっていましたが、本書を読んで、また海外に行きたくなってきました。

子どもの視野を広げ、大人も楽しませてくれる、素晴らしい一冊です。

人の上に立つ人は、教養として読んでおいて損はないでしょう。

ぜひ、読んでみてください。

image by: Shutterstock.com

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Amazon.co.j立ち上げに参画した元バイヤー、元読売新聞コラムニスト、元B11「ベストセラーBookV」レギュラーコメンテーター、元ラジオNIKKEIレギュラー。現在は、ビジネス書評家、著者、講演家、コンサルタントとして活動中の土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介。毎日発行、開始から既に4000号を超える殿堂入りメルマガです。テーマ:「出版/自分ブランド/独立・起業」

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【著者】 土井英司 【発行周期】 日刊

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