閑散期でも「黒字」のナゼ。年商20億の居酒屋企業が実践する2月末までの戦い方

 

商品の満足度を高める

需要期に集客を最大化してもファンになってもらえなければ次に繋がりません。

そのため、「商品力」を高めるのは前提ですがそれをどうKPIに落とし込むか?です。

こちらでは下記2点に設定しました。

一番メニューの組数対比80%の出数率へ

お客様が来なくなる一番の理由は「なんとなく」です。

そのため、絶対に一番メニューをお召し上がり頂けるか?は重要なテーマです。

それが売れていないという事はお客様との対話も出来ていない事にもなります。これは接客が行き届いていない要素でもあります。

そのため、全店舗で一番メニューが着実に出ているか?を把握しています。

商品満足度70%以上へ

こちらではアンケートの徹底は文化になっており、客数対比で常に高い獲得率を維持しています。

その中で商品満足度の項目を70%以上に設定。

面白いもので、全く同じ業態でレシピであっても満足度には大きな差が出ます。

最低:69.7%
最高:92.1%

これはミーティング中に皆がびっくりしたのですが、ここまで差が出るか!?と驚きでした。

数字が出るからこそ改善策も生まれます。12月の前半に知る事が出来たのは大きかったです。

その他(最高の楽しみ方は?)

上記をKPIとしつつもう一つやっているのが「最高に楽しめる指南書」作りです。

年末は忙しくオペレーションのバタバタでおすすめトークなどがやりきれない。

そうなると結局、差別化しやすい無難なメニューが出てしまう可能性も高いです。

しかし無難なメニューでは記憶に戻りません。「うちはこう楽しんでほしい!」を食事の流れとして準備しておく事が大切です。

そのため、A4でそのお店を最高の楽しめる料理の流れをコンセプトブック調に作成。

迷ったらこれ!があるのは強いですね。

接客が差別化になる時代

省人化。

生産性を高めるには大きなテーマですが、こちらでは反面徹底して接客を重視しています。

共感力を活かして伸ばすのを前提として、

  • あり方の座学
  • やり方のマニュアル化
  • 現場密着での成功体験作り

ここを会社の横串として落とし込み。上述のアンケートでも接客の項目があり、こちらも合格率は70%以上に設定。

これは体感でしかないのですが、意外と人材育成を諦めている企業も多いです。

この辺りを常日頃見ているからこそ、これから接客が差別化になるのは実感しています。

すぐに効果が出るようなものではないですが、ここはやり続けていく内容になります。

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