この大きな問題を解決するには、物流業界だけではなく、物価の見直しや国民全体の収入アップまで、考えなければならないのです。
運送料を上げ、ドライバーの賃金を上げ、そのコストを吸収できるよう、商品の価格も上げる必要があります。
それを買うための、消費者の収入アップを図ります。
消費者を雇用する企業は、賃金アップのために、商品の価格を上げます。
つまり、物流のために商品の価格は上がり、賃金アップのためにも上がるのです。
商品の価格が急上昇しなければ、この問題は解決できないということです。
しかし、現実的には不可能です。
根本から改善することはできないのです。
物流業界は対策として、ドライバーの負担を減らす、「運送のリレー形式」を考えていますが、バトンを渡す大きな場所や人手の問題があります。
「やらないよりはマシ」なのですが、その効果は小さなものです。
期待できる策のないまま、2024年を迎えてしまうのでしょうか。
政府は、業界に丸投げしたまま、何もしません。
どれほど大きな問題なのかがわかっていないのです。
欲しい物がすぐに手に入る、豊かな日本ではなくなるのかもしれません。
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