働かなくても生活できる収入があり、早めに引退、隠居するという意味のFIREという単語。最近よく耳にしませんか?無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょうおんさんは、そのFIREについて思うことを赤裸々に語っています。
FIREについて思うこと
2年くらい前から、FIREという単語を耳にするようになりました。これは経済的に独立して(これはつまり、働かなくても生活できる収入があるという意味なんですが)、早めに引退、隠居するということを表しています。
若い人の中には、これを目指して投資に励んでいる人がかなりいるみたいですね。
今回は私がFIREに対してどんな印象を持っているのかを解説して、FIREの注意点を考察してみたいと思います。
まずもって、「働かない」ということの定義は、労働の対価を得るために何かをすることが無いということなんですが、そんな人だって実は投資をしていたりするんですね。それって働いているじゃん、だって投資の成果としておカネが発生するんだから。かつての高金利の頃なら、銀行に定期預金を持っているだけで、その金利収入だけで生きていくことは可能だったんですが、今は低金利なんですから、個別株を売買したり、ETFやREITを買ったりして、資産からリターンを生ませるための行動が必要なんですよ。
人によっては不動産の大家さんで毎月、チャリンチャリンと現金が入って来るという人もいるんでしょうが、これだってアパートの草取りをしたり、店子さんが出て行けば次の人を募集したり、不動産屋と打ち合わせをしたりという、労働めいた行為が必要で、完全に何もしないでおカネだけが入って来るというケースは少ないんじゃないですかね。
つまり何が言いたいのかというと、FIREで言うところの「働かない」というのは、人に雇われない状態で、尚かつ労働時間が極少で、嫌いなことで生活費を稼いでいるわけじゃないということだと思うんですよ。例えば、好きな時にイラストを描いてそれを売って生活の足しにしている人も、本人はFIREしているって思っているんじゃないですかね。
だったらこれは定義が広がりますから、実現可能性は高くなるわけです。好きなことを、自分のペースでやることで生活ができるというスタイルのFIREなら、これは私は多くの人が目指すべきだと思うんですよ。
というか、そもそもそれって理想の仕事、働き方じゃないですかね。その意味では私も嫌いなことはやらず、自分がやりたいことだけをやって、生活ができているので、これもある種のFIREって言えるんじゃないですかね。ただし労働時間という意味では、フツーの社会人並みになっていますがね。