「レイオフの不安」と向き合いながらNYで働く日本人の素直な思い

 

次にデータサイエンス会社の方ですが、こちらもつい最近、進展がありました。

こっちは働く時間も長くむしろ提案は積極的にしないといけないので、実際いろいろ積極的に動いてまして、例えば、日本語特有のプログラミングについて調べてわかったことや(プログラマーではないけど日本語でしかわからないこともあったり)、ChatGPTで実行可能な効率化を発見した!という提案などなど、日頃の業務の延長のような提案もしてきたところ、この度、「あなたはテックにも非常に強いので…」という理由で、日本市場以外も一部を担当することになったのです!!

データ・オペレーティング・マネージャーという肩書きなのにいまさらテックに強いかどうかの判断って何なのか?と思われるかもですが、私の仕事は半分くらいは日本の文化や市場に関するマーケティング分析も含まれているので、他の国を担当するデータ・オペレーティング・マネージャーたちも含めて、必ずしもごりごりのエンジニア系ではないのです。

テック人材とマーケティング人材の間のような感じで、機械学習の一部を担っているという仕事内容なのです。あと、小さい会社なので上下や横の繋がりの風通しが良いため仕事も提案次第ではいろいろさせてもらえる自由さもあったりします。

なので可能な範囲で提案やアイデア出しや考察などを伝えるようにしてきたところ、テックにも非常に強いという印象を持ってもらえたようで、直属の上司が行っていた仕事の一部を担当することになったのです。

これはどういうことを意味するかというと、仮に日本市場が縮小してもアメリカ全体に関係することを担当していれば会社に残っていけるということです。

少し説明がややこしいかもしれませんが、アメリカの企業、その中でも特にスタートアップ企業は資金管理を徹底しています。最近のアメリカの大手テック企業の解雇(業務縮小のためのレイオフ)については耳に入っている人もいると思いますが、担当する仕事で利益を見込めない場合、縮小もしくはその部署を閉鎖することは珍しくなく、その場合レイオフされることが多いです。

一般的な解雇は仕事をしていないなどの理由で解雇されますが、仕事をしっかりこなしていても会社の事情が変わればレイオフされてしまうので、個人でコントロールできない問題だったりします。そして特に私のように「日本市場担当」という特定の国や地域を担当している人は、常にレイオフ危機に直面していたりもします。

以前、某アメリカ大手企業の日本市場担当の人が、「日本市場を重視しない傾向がでていて縮小危機にある」という話をしていたことがありまして、その時はピンと来てなかったのですが、今はその言葉がめちゃくちゃ理解できます。

まぁ、なので日本の経済や国力が落ちると、間接的に海外での日本人の働く機会にも影響すると言っても過言ではないかもしれませんね。

そんなわけで、できればうちの会社でも日系企業のクライアントや日本市場を非常に重要視する欧米企業がもっとクライアントになると良いなと思っているところです。

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