特別支援学級の担任が殺人容疑で逮捕。いま考えるべき「人を犯罪に走らせない社会」を作る方法

 

誰でも一人でもアクセスできるようにバリアフリー化し、なおかつバリアがあっても周辺の人の力で何とかしようという考えも大事にしていく。

つまり、人は「助けが必要な人に手を差し伸べる」との意識を持っており、その意識を積極的に表出するには何らかのきっかけが必要で、誰の心の奥底にあるだろそのうケアの意識を発出しやすくする環境づくりが「場づくり」のカギになる。

犯罪者を生ませない社会づくりは長年のテーマであるが、その場の雰囲気に流された対処療法ではなく、大きな社会づくりとして考えれば、違う世界が見えてくる。

それは人口減の超高齢化社会の中での社会づくりだ。

少ない人口だけではなく高齢者が半数近く占める将来の社会では、私たちが助け合う社会を作ることが必須である。

少年犯罪や飲酒運転の頻発により法改正は厳罰化の流れの中で考える傾向がある。

マスメディアが事件の負の側面を強調することで陥っていくこのパターンは、マスメディアの影響が薄れSNS全盛の現在でも同様で、一人のつぶやきは他者が呼応しながら大きな塊となって世論が形成され、同じ現象となっていく。

事件が頻発する時だからこそ、現実を見据えながら冷静に、犯罪が起きない、犯罪をする人を発生させない大きな社会づくりを考えていきたい。

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特別支援教育が必要な方への学びの場である「法定外シャローム大学」や就労移行支援事業所を舞台にしながら、社会にケアの概念を広めるメディアの再定義を目指す思いで、世の中をやさしい視点で描きます。誰もが気持よくなれるやさしいジャーナリスムを模索します。

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