広末涼子の“交換日記流出”に苦言。視聴率が取れるならやるテレビの姿勢に有田芳生氏が感じたこと
「キャンドル・ジュンはモラハラ」の嫌悪感。俗情との結託の社会的意味とは
これはこれとして社会的広がりをみせる一般的に重要なテーマだ。たとえば私の知人の女性ライターはこんな感想を持った。
〈あの人の怖さがわかるかわからないか、もはやモラハラ発見器ですよね。逃げてって言いたいけれど子供を人質(言い方悪いが)にした上で全世界に向けて「彼女はメンタルがアレだから」と吹聴して外堀を埋める狡猾さから、1人で逃れることはできるのか私が不安になる〉。
〈ホントね。感動したって書いてる某弁護士の投稿にびっくりしたわ。彼女、女性の立場で発言する著名な人なんだけど。本質が見えないのはアウトだわ〉。
〈いやもうモラハラのテンプレなのに、なぜ「キャンドルさんの真摯さに感動しました!」になるのか。モラハラ被害者が孤立する仕組みがよくわかりますよね〉
ネットの男性識者たちはキャンドルさんの会見を絶賛する。ひとつの問題でもこのように価値観は対立し、拡散する。ことは有名女優のスキャンダルなのだが、芸能ネタというのは、自分たちの生活の問題に引きつけて話題にすることもできる。「俗情との結託」に社会的意味があるとすれば、ときによきテキストになる場合があることだ。
(『有田芳生の「酔醒漫録」』2023年6月23日号より一部抜粋)
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image by:Dick Thomas Johnson from Tokyo, Japan, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
『有田芳生の「酔醒漫録」』スキャンダル報道の自由広末涼子有田芳生鳥羽周作
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