暴かれたウソと壮大な開き直り。中2女子生徒が助けを求めた手を払いのける静岡県湖西市いじめ隠蔽事件の絶望

dt20230710
 

これまで4回に渡りお伝えしてきた、静岡県湖西市の市立中学校における重大事態いじめ事件への、同市教育委員会による隠ぺいを含めた許しがたい対応。そんな彼らの体質は容易に改善されるはずもなく、現在も失態を晒し続けているようです。今回のメルマガ『伝説の探偵』では現役探偵で「いじめSOS 特定非営利活動法人ユース・ガーディアン」の代表も務める阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、市教委がついた嘘と「開き直り」を紙面で紹介。彼らの姿勢を「全てにおいてダメな見本」と強く批判しています。

助け求めるいじめ被害者の手を払いのける。静岡県湖西市教育委員会の壮大な開き直り

2019年、当時中学2年生であった女子生徒が部活動などで回復不能な重大ないじめ被害を受け、その後隠蔽されていた事件については、伝説の探偵でも何度も触れてきた。

2023年7月、湖西市のいじめ隠ぺい事件で新たな動きがあった。

【関連】学校は隠ぺい、校長が妨害。静岡県湖西市市立中いじめ事件の信じがたい事実
【関連】現役市長「大暴走」の異常事態。静岡県湖西市いじめ事件の被害児童保護者をSNSでブロックした証拠画像
【関連】学校も市長も腐り切った静岡県湖西市。重大事態いじめ事件の被害家族が晒した最悪の対応全貌
【関連】いじめ隠蔽で謝罪なし。被害者側が静岡県湖西市に提出した「所見書」が綴る衝撃の真実

重大事態いじめのガイドラインに沿わぬ形で調査を進めた第三者委員会

既に4回に渡って記事にしてきたので、記憶に新しい方も多いだろうし、報道で目にした方もいるだろう。

2019年、湖西市立の中学校に通う女子生徒が、部活動などで深刻ないじめを受けたが、学校長の思い込みによって、いじめはないとされ、その後放置、隠ぺいされた事件である。

湖西市教育委員会や市長に助けを求めるも、これらは無視されたりブロックされるなどしたが、文科省や静岡県教育委員会の指導があって、湖西市教育委員会は、第三者委員会を設置した。この第三者委員会により、市教育委員会の対応や学校の対応があまりに杜撰であったと指摘され、いじめ被害はあったと認定されたものの、後日発表された被害側の所見書では、この第三者委員会すら国の定める重大事態いじめのガイドラインに沿わぬ形で調査が進められ、不十分な対応であったことが明かされたという事件。

被害側は、隠ぺいに関与した教職員や主体的に隠ぺいを行った当時の学校長などへの加害者からの謝罪を求めていた。また、第三者委員会の形成についてのプロセスに瑕疵がある状態で、調査結果へのプロセスが示されていないことやこの説明がないことから、情報開示やその説明などを求めていた。

これらは至極当たり前の要求に過ぎないが、言葉で言っただけでは回答する兆しも無いため、所見書を提出して公開したのだ。

【関連】いじめ隠蔽で謝罪なし。被害者側が静岡県湖西市に提出した「所見書」が綴る衝撃の真実

この記事の著者・阿部泰尚さんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • 暴かれたウソと壮大な開き直り。中2女子生徒が助けを求めた手を払いのける静岡県湖西市いじめ隠蔽事件の絶望
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け