“金満”ソフトバンク、魔の11連敗。育成力「元」12球団トップチームの暗すぎる未来

2023.07.24
2019.04.13藤本博史
 

負の連鎖が止まらない。現在、パ・リーグ3位のソフトバンクが11連敗を喫した。球団としては「54年ぶり」となる11連敗となり、昨日の試合後、藤本博史監督が取材を拒否するなど、チームの雰囲気は最悪の状態と言ってもいいが、そのソフトバンクに関係者は「ある指摘」を口にする。“元”育成力12球団トップチームの暗すぎる未来とは?

記者が感じた嫌な予感

「悪夢の11連敗」に追い打ちをかけるかのように、24日の相手先発は令和の怪物・佐々木朗希。25日からのオリックス戦では山本由伸、宮城大弥の先発が濃厚で、厳しい戦いが予想される。

スポーツ紙の記者はこう話す。

「やはり、ミスが重なっている印象です。なかなか点が取れない打線に元気のない投手陣と、チームとしてすべてにおいて噛み合っていない。ベンチも焦りからか、投打ともに焦りの戦術になっているのは明白で、今のままでは明るい兆しは見えてこないでしょう」

この記者は、藤本監督の精神面についても言及する。

「藤本監督は就任当初の春キャンプで高卒2年目の野手をA組に抜擢するなど、世代交代に積極的でした。そうした姿勢が今年は一切見えてこず、その証拠に、今季のオープン戦vs広島戦でベンチ入りした高卒3年目の井上朋也選手と笹川吉康選手に対し〈この3連戦は大事なのでチャンスを与えている場合じゃない〉〈(ベンチ入りの理由は)会社が1軍の雰囲気を味わわせてくれと…〉などと本音を吐露しました。もともと、2軍で自らが見てきた若手にチャンスを与えることに積極的だった藤本監督のこの発言で、嫌な予感はしていたんです」

藤本監督の覚悟が見えない

チームを7年間率いて、日本一5度、リーグ優勝3度に導いた、前任の工藤公康氏が監督を退いた2年前。球団としては工藤氏の続投を強く望んでいたが、8年ぶりBクラス転落の責任を取るという本人の強い意志は変わらなかったようだ。

「誰もが、当時ヘッドコーチだった小久保裕紀氏の監督就任を予想する中、藤本政権が誕生するという仰天人事でした。藤本監督は王会長の鶴の一声で生まれたとのことですが、どう考えても小久保さん就任の流れでしたから、あの時は驚きました。それだけ、小久保さんの監督としての器に不安要素があったのでしょう」(夕刊紙記者)

「王会長が〈Bクラス転落は小久保ヘッドとしての責任もある〉と考えたこととはいえ、その上の工藤元監督には続投を要請しているわけですから、1軍監督をやらせるにあたっての“育成”が必要と判断したのです。そして、藤本監督に求められたのは勝利と世代交代。1年目の昨シーズンは優勝を逃しながらも、ファームから選手を引っ張ってきた功績は球団から高く評価されていました。しかし、今年は若手選手を上げても中途半端な起用、ベンチでの塩漬けが目立つなど、監督としての覚悟を感じません。2軍監督時代にあれだけ目をかけてきたリチャード選手への言及が今年は減りましたからね。上から勝利の圧をかけられて疲弊しているのは明らかです」(スポーツメディア編集者)

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