“政界のビッグモーター”維新の会が街路樹1万本を撤去計画、自ら「第2自民党」宣言で剥がれた化けの皮

is20230821
 

在阪メディアを巧みに操り党勢を急拡大させるも、ここに来て支持率の下落に見舞われている日本維新の会。馬場代表が自党を「第2自民党でいい」とした発言が大きな物議を醸しましたが、彼らはこの先、どこに進もうとしているのでしょうか。今回のメルマガ『ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)』では著者の伊東さんが、支持率低下の原因を考察。さらに過去「第2自民党」と呼ばれた政党が辿った悲惨な行く末を紹介するとともに、維新を増長させてきた在阪マスコミの姿勢を強く批判しています。

プロフィール伊東 森いとうしん
ジャーナリスト。物書き歴11年。精神疾患歴23年。「新しい社会をデザインする」をテーマに情報発信。1984年1月28日生まれ。幼少期を福岡県三潴郡大木町で過ごす。小学校時代から、福岡県大川市に居住。高校時代から、福岡市へ転居。高校時代から、うつ病を発症。うつ病のなか、高校、予備校を経て東洋大学社会学部社会学科へ2006年に入学。2010年卒業。その後、病気療養をしつつ、様々なWEB記事を執筆。大学時代の専攻は、メディア学、スポーツ社会学。2021年より、ジャーナリストとして本格的に活動。

止まらぬ支持率下落。自ら「第2自民党」発言の維新が辿る末路

ここにきて、日本維新の会の支持率が低下傾向にある。NHKの「政党支持率調査」によると、8月の維新の支持率は4.8%。維新の支持率は、3カ月連続で下落した。

5月に6.7%あった支持率は、6月「6.2%」、7月「5.6%」、8月「4.8%」と続落。

なぜ維新の支持率は低下傾向にあるのか。まず考えられる理由は、馬場代表による「第2自民党」発言だ。ただでさえ、日本維新の会は「自民党の別動隊」と揶揄されているのに、馬場代表が、

「第1自民党と第2自民党でいいんですよ」

と自ら「第2自民党」であると認めるような発言をし、“化けの皮”が剥がれた。また関西・大阪万博をめぐるゴタゴタもそれに拍車をかける。

維新の会所属議員の不祥事も、各地で相次いでいる。5月には、国会で梅村みずほ参院議員(44)(1期)が、出入国在留管理局施設で死亡したスリランカ人女性をめぐる質疑のなかで、

「ハンガーストライキによる体調不良によって亡くなったのかもしれない」

と発言、批判を浴びた。

地方でも同じ。大津市議会の原田優太市議(30)は6月7日の市議会開会日に姿を見せなかった。自身で初めての本会議だったが、取材に対し、

「訪問看護の仕事が長引き、参加できなかった」(*1)

と欠席理由を説明。「議員としての自覚が足りなかった」と陳謝した。

福岡県飯塚市議会では、5月30日、藤間隆太市議(35)が市の男女共同参画に関する啓発について、無所属の女性議員を名指しし、

「セーラー服を着て、PR動画を投稿すれば再生数を稼げる」(*2)

と述べる。藤間氏は市議会でただ一人の維新議員であり、取材に「失言だった。注意したい」と謝罪した。

日本維新の会は今春の統一選で365人が初当選し、所属地方議員と首長は750人超にまで、拡大。しかし候補者を公募でかき集めた結果、政治経験がないまま当選した新人や若手議員も多い。

目次

  • 代表自らが「第2自民党」宣言した維新の行く末
  • ビッグモーターを批判できぬ維新の街路樹大量伐採
  • 政治的権力を監視する力を失った大阪メディア

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