店仕舞いが早い小江戸・川越。観光客に長く滞在してもらうための秘策は?

 

また、地方ではコロナ関係なく商店街の店主たちに稼ぐ気がないというのも影響していると思います。会社帰りのサラリーマンを狙うなら20時まで営業しなきゃいけないのに、17時になったらシャッターを下ろすのは、ぶっちゃけやる気がない証拠ですよね。

川越など東京近郊であれば17時以降の飲食など観光客ニーズは十分あるとは思いますが、店からすると(仮にやる気のある店主がいたとしても)夜の営業時間を延ばすのはそう簡単ではありません。シフト勤務制にして働ける人を増やしたり、夜用の食材の仕込みもしてロスが生じるリスクを負わなければならないからです。

それよりも、今からやるなら朝の方が営業拡大のチャンスはあると思います。例えば、わたしが週末にサーフィンに行く千葉の海岸には朝10時半からやっているドカ盛り系の食堂がありますが、朝から行列ができて、サーファーはもちろん地元のお爺ちゃん・お婆ちゃんも生姜焼きやとんかつを食べています。

朝からサーフィンをしてお腹が減った人も、家で朝食を作るのが面倒な高齢者も地元の人もいる一方で、朝から開いているご飯が食べられる個人店がほとんどないから(チェーン店のファミレスなんて2~3回行けば飽きるので)。同じくサーフィンでよく行く伊豆の下田でも朝からやっている干物定食がおいしいスナックw がいつも盛況ですし、コメダ珈琲も朝から満席ですので、各地域で共通したニーズだと思います。

同様に、川越でも朝の営業時間を早めるのであれば、地元の人も朝ご飯を食べる場所ができて賑わうし、観光客も早く来て朝食を食べられ、滞在時間も長くなって楽しめるのではないでしょうか。

お店側もモーニングを始めれば良いだけなのでフードロスや人員を夜ほどは気にしなくて済みますし、自治体に働きかけて朝食で使えるクーポンなどを配布したらなお浸透するでしょう。ブログにも詳しく書きましたが、鴨川の道の駅のレストランでは住民限定でランチ500円引きです。
素人田舎経営の道の駅は無印良品運営のみんなみの里を少しは見習うべき │ 永江一石のITマーケティング日記

高齢化に伴って朝に活動する人も増えてきますし、コロナで遅くまで飲む習慣はなくなったので、朝を早くする方がニーズを捉えられると思います。この話はVoicyでも触れましたので、よろしければお聴きください。
田舎の飲食店の今後のアイデア │ 永江一石の何事も仮説立てる主義! │ Voicy

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