1日の砂糖摂取量が100g増えると「うつ病リスク」が28%も増えるという研究結果

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砂糖のとりすぎが身体的に良くないということは知られていますが、実は精神的にも影響があるようです。今回のもりさわメンタルクリニックの無料メルマガ『精神医学論文マガジン』で、砂糖とうつ病の関連についての研究を紹介しています。

砂糖とうつ病

◎要約:『砂糖の摂取量が大きく(1日に100g程度)増加したときにはうつ病のリスクが上昇するかもしれない』

研究によって結果は異なりますが、砂糖の摂取とうつ病との関連が指摘されてきました。

今回は、規模の大きなデータを用いて、砂糖摂取量とうつ病との関連を調べた研究をご紹介します。

Association between dietary sugar intake and depression in US adults: a cross-sectional study using data from the National Health and Nutrition Examination Survey 2011-2018

アメリカの成人における砂糖摂取量とうつ病との関連

アメリカの大規模な健康と栄養に関する調査: the US’ National Health and Nutrition Examination Survey (NHANES)を元にしており、20歳以上の18,439人を対象としています。

砂糖摂取量と精神状態の指標: the nine-item version of the Patient Health Questionnaire (PHQ-9)のスコアの関連性を調べています(年齢、性別、人種、収入、教育、婚姻、血圧、糖尿病、循環器疾患等について調整)。

結果として、以下の内容が示されました。

・1日の砂糖摂取量が100g増加するとうつ病のリスクがオッズ比で28%増加する。

1日の砂糖摂取量は通常25g(ティースプーン6杯)までが望ましいとされており、大きな幅での増量はうつ病や他の健康状態への影響があり得ると思われました。

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【著者】 もりさわメンタルクリニック 【発行周期】 日刊

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