日本を貶めたいだけか?台湾武力統一を主張する中国人インフルエンサーの居留許可を廃止した台湾「対中警戒姿勢」を報じぬ日本メディア

 

単に日本を貶めたいだけと思わざるを得ない国内メディア

昨年4月、台湾で大きな地震が発生した際、すぐに避難所に冷暖房完備・簡易ベッドが備えられたテントが設置されたことで、日本のメディアは「日本も台湾の迅速な対応に学べ」とこぞって台湾を称賛しました。

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しかしその迅速さは、中国による武力侵攻の脅威にさらされ続けていることも、大きいのです。台湾のホテルや商業施設には、防空壕を備えているところも少なくありません。防空壕の位置を示す標識などもよく見かけます。防空壕の設置が義務付けられてきたからです。

台湾で見たシェルターのある日常 中国との有事に備え設置義務 避難訓練再開の動きも

今回の居留許可廃止にしても、こうした安全保障上の措置の一環であるにもかかわらず、中国を慮ってのことか、日本には同様の危機管理策を導入したくないからか、それについては日本のメディアはほとんど報じません。

たしかに台湾の災害対策は迅速で学ぶべきことがありますが、それと同様に、台湾の中国に対する警戒姿勢も学ぶべきところは学ぶべきなのです。これらはセットであり、切り離せるものではありません。

「日本の災害対応はお粗末だ、その一方で台湾の対応は素晴らしい」と言いながら、その台湾の安全保障上の対中対策には一切触れない、それどころか都合の悪い事実は報じないのですから、いくら表面ばかり日本が真似ても意味はないでしょう。単に日本を貶めたいだけと思わざるをえません。

オーバーツーリズムが原因で、日本で傍若無人に振る舞う外国人が増えていますが、中国人については、以前からそのマナーの悪さは有名でした。加えて靖国神社への落書きや侮辱行為、NHKのラジオニュースを乗っ取る事件など、さまざまなトラブルを起こしています。

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加えて先日は、イギリスのロンドンで中国人留学生と思われる女性が、早朝に窓を開けて外に向かって英語で「おはよう、ご近所さん!ロンドンの太陽、イギリスの太陽!」と大声でわめき、最後に突然日本語で「すみません」と叫ぶという動画が、大きな話題となっています。

このニュースは台湾の「自由時報」や「聯合新聞網」、香港メディアの「香港01」などで取りあげられ、「迷惑行為を日本人になすりつけようとした動画」として紹介されました。

かつて、中国人や韓国人が海外で自動車事故を起こしたり、迷惑行為で捕まったときによく日本人のふりをするということがありましたが、このように日本人になりすまして、滞在先の住民の日本人憎悪を掻き立てるということも、一種の「工作活動」と言えるのではないかと思います。

いずれにせよ、日本が本当に台湾に学ぶべきは、有事を見据えた危機管理であり、とくに一定の外国人に対して、ある種の言動を危険行為として禁止・警告することも、必要となってくるのではないかと思われます。

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