“山尾叩き”が一夜にして“玉木叩き”に変貌、このまま参院選へ?
だが、山尾氏が玉木代表や榛葉幹事長の苦しい胸の内をおもんぱかることなく、今回の結末を党のせいにしてしまうような文面を公表したのは意外だった。その思考能力、発言力が非凡であるからこそ、そう思う。
とにもかくにも、今回の騒動で国民民主党は深手を負ってしまった。玉木雄一郎ともあろう政治家が、なぜこんな失敗をしてしまうのか。昨年の衆院選以来の人気上昇に調子に乗りすぎたなどと言うつもりはない。
新人議員が急増した党内に、頼れるベテラン議員が必要だったことも理解できる。そのための、現実的な方法として、山尾氏ら4人の国会議員経験者に声をかけたのだろう。
だが、組織強化策が裏目に出て、人気の絶頂からあっという間に滑り落ちた。いったん落ち目になると世間は容赦ない。山尾氏を立候補させると言って批判され、それを取り消すとなったら、さらなる弾丸が降りかかる。
“山尾叩き”は一夜にして“玉木叩き”に変貌した。
このまま負の連鎖を断ち切ることができなければ、国民民主党は急降下トレンドのまま参院選に突入することになる。
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image by: 玉木雄一郎 公式Facebook | 外務省 (MOFA), CC BY 4.0, via Wikimedia Commons









