山尾叩きが玉木叩きに変化。国民民主党の“不倫は時効”作戦はなぜ破綻したのか?世論操縦不能、支持率急落のまま7月参院選へ

 

“山尾叩き”が一夜にして“玉木叩き”に変貌、このまま参院選へ?

だが、山尾氏が玉木代表や榛葉幹事長の苦しい胸の内をおもんぱかることなく、今回の結末を党のせいにしてしまうような文面を公表したのは意外だった。その思考能力、発言力が非凡であるからこそ、そう思う。

とにもかくにも、今回の騒動で国民民主党は深手を負ってしまった。玉木雄一郎ともあろう政治家が、なぜこんな失敗をしてしまうのか。昨年の衆院選以来の人気上昇に調子に乗りすぎたなどと言うつもりはない。

新人議員が急増した党内に、頼れるベテラン議員が必要だったことも理解できる。そのための、現実的な方法として、山尾氏ら4人の国会議員経験者に声をかけたのだろう。

だが、組織強化策が裏目に出て、人気の絶頂からあっという間に滑り落ちた。いったん落ち目になると世間は容赦ない。山尾氏を立候補させると言って批判され、それを取り消すとなったら、さらなる弾丸が降りかかる。

“山尾叩き”は一夜にして“玉木叩き”に変貌した。

このまま負の連鎖を断ち切ることができなければ、国民民主党は急降下トレンドのまま参院選に突入することになる。

この記事の著者・新 恭さんを応援しよう

メルマガ購読で活動を支援する

 

【関連】まれに見るグタグタぶり。山尾志桜里氏「会見翌日に公認取り消し」でハッキリした国民民主党の軽さと玉木雄一郎氏の節操のなさ

新 恭さんの最近の記事

image by: 玉木雄一郎 公式Facebook | 外務省 (MOFA), CC BY 4.0, via Wikimedia Commons

新恭(あらたきょう)この著者の記事一覧

記者クラブを通した官とメディアの共同体がこの国の情報空間を歪めている。その実態を抉り出し、新聞記事の細部に宿る官製情報のウソを暴くとともに、官とメディアの構造改革を提言したい。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 国家権力&メディア一刀両断 』

【著者】 新恭(あらたきょう) 【月額】 初月無料!月額880円(税込) 【発行周期】 毎週 木曜日(祝祭日・年末年始を除く) 発行予定

print
いま読まれてます

  • 山尾叩きが玉木叩きに変化。国民民主党の“不倫は時効”作戦はなぜ破綻したのか?世論操縦不能、支持率急落のまま7月参院選へ
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け