帝王学は軽視、血統は絶対視
さらに呆れるのは、帝王学に対する青山の認識である。
望月記者が、「やはり帝王学を学んだ者が天皇にふさわしいのではないか」と問いかけると、青山は「帝王学ってもの自体がきわめて曖昧なんですよね」と言ってこう続けるのだ。
「(古代は天皇に権力があったので)争いも起きたわけですよね。大化の改新の前の『乙巳の変』なんかも、実はそういうことでしょ。で、現代はそういう気配が本当にきれいに払拭されていますが、赤ちゃんの時から皇族のなかで育ったら無事なんだっていう考え方自体がちょっと違うんじゃないかと思うんですよね」
んん? 何を言っているのだ?
意味が分からず2度聞いてみたが、古代の権力闘争を引き合いに出す青山は、どうやら「皇族どうしで争いを起こさずに無事にやっていけるかどうか」が帝王学だと思っているらしい。
バカすぎる。オカルトが高じて頭を古代に置き忘れてきたのだろうか。
その時代において、天皇のあり方とはいかに模索されていて、次世代にはどのように受け継がれていくのかという話をしているのであって、乙巳の変やら壬申の乱やら、皇位をめぐって弓を引く争いを想像するなどトンチンカンにもほどがある。
「二十歳になるまで、皇族の方々といらっしゃらなかったから天皇陛下になる資格がないかというと、そんなことはないと思います。それは逆に決めつけすぎじゃないかと思うんですよ。身を律していらっしゃる方もはっきりいらっしゃいます」
自由な一般国民として、身を律して生活することと、天皇となるために生きることではまったく次元が違うはずだが、青山は、「権力闘争を起こさないように律している人なら天皇になれる」としか思っていないのだから仕方がない。
さらに、皇族入りした人には皇位継承資格を与えず、その子どもの代から皇位継承者とする考え方もあると説明したのち、こう続けた。
「それはちょっときつすぎるんじゃないかと。(養子縁組した)そのあとの長い長い人生を考えて、皇位継承権はなくて、義務だけがあって、ご自分に男のお子様ができたら皇位継承者になる。いわば犠牲になるんだということを法律で事実上強いるんですか? それは現代の日本の民主主義の法律かと僕は思いますね」
皇位継承権はなく、義務だけがあり、天皇になるなら結婚も出産もするなとまで暴言を吐かれている愛子さまは、国民の犠牲になることを強いられていると思うのだが、青山はそのことについては一切思いを馳せていないし、自分がしていることの自覚すらないのだった。
男尊女卑による愛子さまDVも、ここまでくると犯罪として扱うべきではないかと言いたくなる。
「帝王学は曖昧」と言って皇室の環境を軽視し、「血統」を絶対視して君臣の分義も崩壊させようとする。青山は皇統を破壊する存在だ。
存在しない「神武天皇から続く血統」という妄想に憑りつかれ、そのためには愛子さまに何を強要しようがかまわないという考えを国会議員に共有させ、制度として考えさせようとする。
雅子さまには「子供を産め」「男子を産め」と強要し、愛子さまには「結婚するな」「子供を産むな」と強要する。
日本の伝統は、女性の体や人生を統制することではない!
なにが「日本の尊厳と国益を護る会」なのか。青山繁晴は、「愛子さまの尊厳を傷つける会」代表である。
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