【映画野郎】スター・ウォーズ最新作、公開後の激アツ座談会!

 

小川:キャラクターばかり話していてもしょうがないからストーリーについても言いますと、これまたやっぱり旧3部作を彷彿させるシーンが多かったですね。

原口:あまり具体的に言えないけど、旧3部作のリブートじゃないかって思うくらい、設定とか絵作りが似通っている部分が多いよね。これを懐かしく思って盛り上がるか、それともまたこのパターンか、という感じに思うかで、評価は分かれるのかなって思った。自分は前者のほうだけど。

KANTO:先ほども言いましたが、まあ僕は後者ですね。アトラクションとしては本当に面白くて、それこそIMAXの18m x 26mの大画面をフルに使ったシーンは、本当に宇宙に連れて行かれている感覚です。同じように4DX(MX4D)と言った体感型劇場では、それ以上に楽しめること請け合いです。僕もその点は認めますが、新しい世代の新しいストーリーという観点では、疑問点ばかりが先行してまともにストーリーを追うことも出来なかったです。どこから観ても外形が「スター・ウォーズ」なだけに、観終わってからの感動が続かないんですよ。

原口:「ファンの期待を裏切らない」というところに腐心した作品ではあると言えると思いますよ。「旧3部作を彷彿」といえば、終盤のあるシーンで、ある人物とある人物の血縁が突然…ってこれ以上は言えないけど、そこはやっぱりオッサン世代の人間はみんな「おおっ」て思うだろうね。自分は「そう来たか」と、思わず笑っちゃったけど

KANTO笑っちゃうしかないでしょう。J・J・エイブラムスは、ファン目線とディズニークオリティを意識してしっかりした職業監督に徹していると思います。BB-8を発明した功績は大きいでしょう。でも、3部作のまだ最初です。言うなればお膳立ての回ですから、こんなものなのでしょうね。

小川:あと、ボクはBB-8の隠されたある秘密を追うくだりですけど、あれってもろ「レイダース」ですよね?ハリソン・フォードが出てくるから余計にそう思いましたよ。

KANTO:またまた話の腰を折るようで申し訳ないですが、ドロイドに秘密を隠されたという設定は、エピソード4(つまり最初の「スター・ウォーズ」)のなぞりですよ。

小川:あの隠し方はね。

原口:旧作と比較して思ったのは、演出がとにかくこなれているなー、ということ。カメラが動くところとかシーンの構図とか、あとストーリー展開のテンポとか、あらゆる面で巧かった。さすが娯楽映画のヒット作を現在進行形で作ってきているJ・J・エイブラムスだなと。

KANTO:ルーカスは、最新映像技術にこだわるあまりに、フィルム撮影の良さリアルな世界観の魅力を忘れてしまった感はあります。今回、初心に戻るという意識で実物大のセットを組んだり本当に俳優の前で爆発させたりと、近年のリアル趣向に沿った撮り方として、それは非常に好感が持てました。特に、メイキング映像を観ていると、旧3部作に関わったクルーが再集結して楽しそうに働いているのは良かったかな。

原口:あと、ドラマ部分で言っておきたいのは、「バディ要素がけっこう多くて、そこが魅力だと思った。序盤で一緒に逃亡するポー・ダメロンとフィン。そしてヒロインのレイとBB-8もバディとして行動する。もちろん、ハン・ソロとチューイのコンビも健在。そんなバディ要素の組み合わせが、登場人物たちの魅力を深めているなって思った。それが終盤で全員集合するんだからタマラナイ。おっとここまで言うのはネタバレかな。

KANTO:名前に似合わずかっこいいダメロンとフィンのバディ要素は良かったですね。

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