【京都】歌舞伎発祥の地・宮川町「京おどり」で春爛漫の旅を満喫

 

宮川町の由来

さて、鴨川沿いのこの辺りの地名を宮川町にしたことには由来があります。毎年恒例7月10日に行われる祇園祭の神事のひとつの神輿洗みこしあらいというのがあります。八坂神社の神様たちの魂が神幸祭の巡行の時に祀られる神輿を清めるため、毎年7月10日と28日に四条大橋の上で行われます。

神幸祭は7月17日夕刻から夜にかけて、神輿3基が八坂神社から四条寺町の御旅所へ渡御する重要な祭礼儀式です。また還幸祭はその1週間後の7月24日、御旅所から神泉苑や三条又旅社(またたびしゃ)等を経て八坂神社に還幸する儀式です。

これらの神事の前後である7月10日と28日に御祭神を乗せる神輿を洗い清めるため、行われる神事が神輿洗式です。神輿洗式当日の7月10日の朝には、四条大橋に斎竹(いみたけ)が立てられ、鴨川から水が汲み上げられます。そしてその後、その場所でお祓いをし清められた水が夜の神輿洗に使われるのです。

このことから神事が行われる四条大橋から松原橋までの間のほんの200~300メートルほどの鴨川流域のことを「宮川」と呼ぶのです。宮川町はこの四条大橋から松原橋までの間を鴨川と並行に南北に走る道で鴨川より東に一筋入った通りです。宮とは祇園社(八坂神社)のことを指し、古来から祇園祭の時期に八坂神社の神輿を洗い清めたことに由来すると伝えられています。それが現在も「宮川町」という地名を残し花街として栄え続けている所以なのです。

今年中にとは言わないまでも一生のうちに一度は観に行ってみて下さい。日本人として生まれてきたことをどれほど幸せに感じることかと思います。

宮川町公式ホームページ

いかがでしたか? 京都は日本人の知識と教養の宝庫です。これからもそのほんの一部でも皆さまにお伝え出来ればと思っています。

 

 

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